530話 意外な事実？？ ページ39
一二三さんの言葉に続く様に3人も表情を緩ませ、何かが満ちた響きを持つ声を発した
｢成程。その言葉はとても嬉しいですね｣
｢皆と過ごすのも事実、か……。うん、Aさんの言う通りだよ｣
｢貴女の中で小官達と共に過ごす時間にその様な意味を持つのであれば、思う存分その事実を増やそう。そうだろう左馬刻、銃兎｣
理鶯さんは私の奥に視線を合わせる。その先の方へ顔を振り向けば、いつの間にかタイマンが終わっていたのか、左馬刻さんと銃兎さんが私を見下ろしていた
そして、理鶯さんの言葉に｢あぁ｣と答える
2人に先程のピリピリした雰囲気はなく、皆と同じく穏やかでどうやら私の話を聞いていた様だ
｢俺ら抜きで何の話をしてンだと思えば、嬉しい事言ってくれんじゃねぇかAよォ｣
｢その言葉を聞けたなら、この旅行を計画した意味があったという物です｣
『えへへ……。皆さんにそう言われるとむず痒いですね……っ』
今思い返せば少し照れくさいなと頬をポリポリ掻いていると、何かの返事をする様にいきなり突風が吹いた。反射的に目を閉じたら、後ろで寂雷さんと理鶯さんの不意をつかれた声を漏らしていた
風が止み2人の方に顔を向けると、線香花火の火種が無くなり、それを名残惜しそうに見ていた
｢む……。風がいきなり吹くとは予想外だったな……｣
｢どうしますか？左馬刻君達みたいに再試合しますか？｣
｢遠慮しておこう。貴殿と競えば長丁場になる。他にも花火はあるのだから、其方を楽しむとしよう｣
｢ふふっ、確かにそうですね｣
2人はゆっくり立ち上がると、花火が置かれている所まで歩いていった
私も他の花火やってみようかなーっと思う前に、2人の対戦結果が知りたかったので悪意の無い気持ちで聞いてみた
『そう言えば線香花火どっち勝ちました？』
すると左馬刻さんは顔を顰め、反対に銃兎さんは勝ち誇った様に鼻を鳴らした後口を開いた
｢勿論私の勝ちですよ｣
｢ンでテメェに負けんだよ。イライラしやがる……｣
｢線香花火というのは繊細な物ですからね。野蛮なヤクザには不向きですよ｣
｢ハッ、何が繊細だボケ。おにぎりすらまともに握れねぇで俺様にやり方聞いてきた不器用ウサちゃんは何処の誰だっけな？｣
｢バッ！？それを今言うんじゃねぇよッ！！｣
｢“彼女の前では恥をかきたくないから教えてくれ”ってよっ、クハハッ、今思えば可愛いじゃねぇかっ｣
｢黙れクソボンクラッ！！！｣
531話 それでもマイペースは崩さない！！？→←529話 皆が私にとって心休まる場所なんですよ
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます！！ (2021年9月28日 23時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます！！楽しみにして頂き嬉しいです！！(*´ω｀*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます！！私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年9月22日 22時
