524話 困った時の軍人さん……？ ページ33
花火は30分上げられた。体感では10分もない気がしたが、スマホの時計を見たらきっちり8時半と表示されている
花火でカラフルに彩られていた周りの景色は暗くなり、さわさわと木々が揺れる静かな空間に変わった
｢あ〜ぁ、もう終わちった？｣
｢体感的にはあっという間でしたね。ですが、我々の花火はまだ終わりではありませんよね？｣
カチャリと眼鏡を押し上げた銃兎さんはそう言うと、少年の様な悪戯な笑みを浮かべる。その言葉に寂雷さんが｢えぇ、そうですよ｣と何かが入った袋をカサカサと鳴らした
そういえばずっと持ってたけど何が入ってるんだろ
『それなんですか？』
｢そう言えばあの時Aさんは着替えで居ませんでしたね。一二三君の提案でこれから花火をするんです。打ち上げではなく手持ちですよ｣
『おぉ！！ジャパニーズ手持ち花火！！』
｢だから大袈裟だしお前も日本人だろっ｣
｢公園まで俺が案内します｣
｢おう宜しく頼むわ。手持ち花火か……結構久しぶりだな｣
｢小官は初めてだ。なので、柄にもなくとてもワクワクしている｣
｢あ、そうなんですか？｣
｢うむ。日本とは違って小官が住んでいた故郷は厳しくてな、こうして自由に花火など出来なかったのだ｣
｢ハハッ、いい機会じゃねぇか。日本の花火がどんなのかたんと楽しめよ理鶯｣
｢あぁそうさせてもらおう｣
まさかの花火アンコールがあるとの事で心と共にピョンピョン飛び跳ねる
その後、皆で花火をする公園へと足を進ませた
・
スマホでマップを見ながら歩く独歩さんを先頭に、夜の畦道を歩く。この道は都会なヨコハマ、シンジュクと違って長閑でかえるの合唱が心地よく聞こえてくる
｢こんな道はなんか新鮮だなァ｣
｢えぇそうですね。ヨコハマと違い平和で現実から離れた様です｣
｢現実から離れる、か。ハハッ……現実に戻ったら残業地獄が始まるんだろうな……｣
｢急にネガティブにならないで下さいよ観音坂さん……｣
｢大丈夫だってどっぽ〜。そんな時はこの軍人様のりおっちに言えばばっち解決っしょ？｣
｢懲りずに貴殿をぞんざいに扱うのであれば小官に頼ってくれ。新たな弱みを握ろう｣
｢やっべぇっ、最強の矛じゃんどっぽっ！怖いもの無し！｣
｢それは大丈夫なんでしょうか……？出来れば穏便にしてもらいたいんですが……。でも独歩君の健康状態も考えると必要……なのかな……｣
｢先生正気になれっ！コイツ絶対ェ暴れすぎるから止めた方がいいっての！！｣
525話 打ち上げもいいけど、手持ちも楽しいです！！→←523話 花火の形が凄いです！！
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます！！ (2021年9月28日 23時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます！！楽しみにして頂き嬉しいです！！(*´ω｀*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます！！私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年9月22日 22時
