506話 スキル習得です！！(ただし限定的) ページ15
私が開けきった扉がバンッと勢い良く閉められると、その裏から今まで以上の叫び声と共に血のついた包帯がグルグルに巻かれた人間が現れた
手術室という小さな部屋で、完全に油断していた私達の今日一大きい声が反響する
因みに1番大きかったのは銃兎さん
｢うっせぇな銃兎ッ！！耳がキンキンすんだろうが！！｣
｢そういうお前も叫んでただろうが！｣
『扉の裏に隠れてるなんて反則です！！』
裏をかいて驚かすのが仕事なのだろうが、これは狡いと八つ当たりをしていると、包帯の人は呻き声を上げて倒れ込み動かなくなった
｢ったく……。これがお化け屋敷じゃなかったら蹴飛ばしてんぞ｣
｢これは不意打ちでした……。よく理鶯は驚きませんでしたね｣
｢何を言う、小官は最初から分かっていた。だからこそ警戒を怠るな、と言ったのだ｣
『扉に耳を当ててないのに分かるなんて……。私はまだまだ未熟者です……』
理鶯さんの異常なくらいの戦闘スキルに瞠目し、白旗を振る様に右手をブンブン振る
理鶯さんはふっ、と小さく息を吹いて穏やかな蒼い瞳を細めた。が、直ぐに鋭くなる
｢安心しろ、まだゴールではない。それまでに習得すればいいだけの事だ｣
『い、イェッサー……』
・
｢はははっ、いやぁ楽しかったなA｣
『凄く神経が疲れました……っ』
あれから手術室、ナースステーション、霊安室と難所を潜り抜けお化け屋敷を攻略した
理鶯さんの厳しい教えのおかげで、ある程度の気配は察知できる様になった。ただし、目を閉じてすんごく集中した場合に限り
あれ、私ってお化け屋敷に入ったんだよね……？訓練所に入ったっけ？
｢死角に立ち回り気配を消して奇襲をするとは、中々に訓練された兵士だった。これで一般人なのだから驚きだ。磨けば立派なソルジャーになれる
それに特殊メイク、と言うのだろうか。アレは中々にリアルだった。施した人物は戦場に立ち会った者だろうか？｣
｢お前だけ観点違ェんだよな｣
あの恐ろしい時間だったのに1回も驚きの声を出さなかった理鶯さんは、活き活きとした表情で感想を述べていた
驚かなかったが凄く饒舌なので凄く楽しんでくれた様で安心する
｢さて、花火の時間まで少々ありますがどうします？休憩しますか？｣
『まだまだ遊びましょっ！！』
お化け屋敷で体力は削られたけど休憩する程じゃないし、まだまだ遊び足りない。はつらつとした声で答えれば、それぞれのカラフルな目を細くし優しく微笑んだ
507話 3人が勝負します！！→←505話 こ、この理鶯さん厳しいです！！
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます！！ (2021年9月28日 23時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます！！楽しみにして頂き嬉しいです！！(*´ω｀*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます！！私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年9月22日 22時
