文学教師

授業終わり ページ3

新side

｢次の時間はテスト勉強にしようかなと思ってます。じゃあまず今日は終了ということで、挨拶お願いします。」

生徒「「ありがとうございました」」


やっと終わった。
午前中は本当に疲れる。
朝から怪我して書類も終わらなくて、そして授業も上手く進められない。

これがもしD組だったらうるさいやつばっかでどうにかなっていただろう。
でも、今日はAの授業だったから今まであった嫌なことや疲れが和らいだ。
彼女の声を聞いているだけで、目をみているだけで、全てを包み込んでくれるような優しさを感じた。

こんなことを思ってはいけないと自分でも分かっている。なのにAのことを自然と目で追ってしまう。


｢好きになるなんて教師として最低だな。」


また1つ悩みが増えてしまった。

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