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甘い誘惑 3 ページ28

撮影を終えた俺と彼は、2人揃ってメイク室で着替えを始めた。

俺は無言で上着を脱いでハンガーにかける。
カッターのボタンを2個外した時、彼が口を開いた。

「藤ヶ谷くん、慣れてる?笑」

「え?」

俺が聞き返すと彼は気まずそうに「なんでもない」と言いながら着替えを続けた。

「言ってくれないと気になるじゃん。」

俺は微笑みながら彼を見つめ、着替え途中でカッターのボタンを外し始めている彼に詰め寄った。

「ちょっと…、待てよ。」

「うん?」

俺は彼の静止を振り切り相手を壁に追い詰める。

「言ってくれないからでしょ?何が慣れてるって?」

「だから……そういう所だよ!」

彼は頬をほんのり赤く染めながら答えた。

「そんなむきにならなくても。それにあれは撮影だろ?テーマがテーマだったから俺なりにやっただけ。驚かせてごめんね?」

俺は彼の頭を軽く撫でてそっと離れた。

「もう、おどかすなよな…。」

そう言いながら、動揺してる彼を俺は愛おしそうに見つめていた。

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作者名:ルナ | 作成日時:2020年3月25日 1時

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