今日から俺はこの子を嫁にする。

予想外の攻撃！！ ページ46

試合が開始すると同時に伊藤が先手を打つ。
伊藤は瞬速で相手の懐に突っ込み、一寸の隙も見せない。相手の攻撃は許さないかのようだ。


『真司くん、凄い…』


伊藤の戦いぶりにAは素直に驚く。
しかし、三橋はそれが面白くないようで…。


三｢はん、俺だってアレくらいよゆーだし？Aちゃんがそこまで驚くことないと思うし！！｣


谷｢今井さんだって負けてませんよ！アレくらいちょちょいのちょいッスよ！｣


と、何故か今井の好感度を上げようと励む谷川だが、今やAの膝を借りてすっかり魂の抜けた状態の今井がいる状況だと、果たしてそれに効果があったものなのか…。


そんな話をしている間も伊藤の突攻は止まらない。
岸本は審判に言われて場外へ出ていった。



三｢おい逃げてんじゃねぇよ！！｣


『真司くん、頑張って！』


Aは祈るように手を組んだ。
しかし、何か吹き込まれたのか岸本はとんでもない力を見せ始めた。




そのまま伊藤は頭に1発入れられてしまい……。



理｢うそ、伊藤くんまで…！｣


『そんな…酷い！真司くん、しっかり…！』


三｢Aちゃん、大丈夫！！…あのウニ頭はな、ここからが普通じゃねぇんだ｣



三橋の言葉に応えるように、伊藤の素早いパンチが決まった。最早柔道の欠けらも無いが、そもそも相手がそういった戦法で向かってきたのだからこの際どうでも良いとしよう。

反撃開始！！→←正々堂々と！！

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