十六 ページ18
貴方視点
そろそろ起きる頃か・・・
貴「ルイ」
ル「はーい!」ボフンッ
ルイは猫の式神だが、僕の妖力を注いだおかげで人間の言葉を話せるようになった
貴「久しぶりだな」
ル「うん!久しぶり!それで、今日はどうしたの?」
貴「神様の所に行って琴を持ってきて欲しいんだ」
ル「分かった!戻ってきたらナデナデして!Aの手気持ちいから好きなんだ〜!」
貴「ありがとうな」
ル「へへっ、それじゃあ行ってきます!」ボフンッ
飯でも作って待ってるか…
20分後にルイが帰ってきて、一緒にご飯を食べた後毛並みを整えながら撫でると満足そうに消えていった
琴に触るのは久しぶりだから音調節しなければな
見た所、弦が二本切れているな
どうせまた興味本位で神様が触って切ったんだろう・・・
予備もないし買いに行くか
琴用バックに琴を入れて手持ちを持つと、またあの楽器屋に足を運んだ
???視点
また子が晋助にプレゼントを買いたいと言い出し、地球に来た
まあ、ちょうど地球で取引があったから丁度いい
そう言えば、もうそろそろ弦がボロボロになってきたのを忘れてたでござる
「晋助」
「何だ」
「拙者は弦を買ってくるでござる。晋助も外に出てみたらどうだ?」
「・・・ああ」
まったく、相変わらずでござるな
そう思いながらいつもの楽器屋に行った
店「おや、また来たんですか」
「ああ、ここでしかこの弦は売ってないのでな。それで、いつものはあるか?」
店「ああ!少々お待ちを」
そう言って店主は奥に行き、弦を持ってきた
店「どうぞ」
「ああ、礼を言う」
と、その時、また子が来た
ま「万斉先輩!!!」
万「お前がここに来るなんて珍しいでござるな」
ま「ああ!実はですね――――」
店「おや、1か月前のお嬢さん!」
貴「やぁ、少し用事が合ってな。また来たよ」
ま「A!こっちッスよ!」
A?
何故Aがこんな所に・・・
万「A・・・なのか?」
貴「ん?・・・どこかで会ったか?」
Aは拙者が小さい頃、目が怖いと虐められていた時に助けてくれた
その後に音楽の良さなどを教えてくれた
片目を開いて、同じ瞳の色だなっと言って励ましてくれた
三味線をくれた
とても大切な人
昔は狐面なんてしていなかったし、昔より声が少し低いから今は半信半疑だ
Aであって欲しいでござる・・・
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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年11月25日 23時