【△】 ページ9
・
「ねぇAちゃん!ここからすぐそこに、綺麗な花畑があるんだ!!一緒に行かない!?」
ここに来る途中で見つけた、様々な色の花が咲き乱れる場所を思い浮かべる。
あの綺麗な景色を、Aちゃんに一番最初に教えたかった。
「……ごめん、行けない」
「え?」
想像していた答えとは違う言葉が聞こえて、思わずそんな声が漏れる。
_カラカラカラ_
いつもとは違う音がする。
なんだろう、悲しそうな、寂しそうな音。
「私、出られないの」
今にも泣き出してしまいそうな声で、君はそう言った。
「人間じゃないの」
綺麗な瞳に、涙が溜まっていく。
ねぇ、Aちゃん、そんな顔をしないでよ。
可愛いけど、悲しそうな顔は見たくないんだ。
「キミの傍にいられないの」
ポロリ、と零れ落ち、君の頬を伝うそれをそっと拭う。
「そんなことない。俺達は一緒にいられるよ」
ずっと隣にいるから。
何度でもここに来るから。
君が見たいと思ったものは、全部俺が見せてあげるから。
だから、泣かないで。
・
124人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか? (2019年12月27日 17時) (レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか? (2019年12月27日 17時) (レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 新作も見ました。とても良い作品でした! (2019年11月30日 18時) (レス) id: 345ee1e063 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 鬼の女の子とは...ねずこちゃんですね! (2019年11月24日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
ななつき(プロフ) - この話好き。消さないで欲しい。また新作楽しみにしてる (2019年11月16日 1時) (レス) id: 9b592ae29e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年11月5日 18時