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今夜、善逸は和菓子を持ってきてくれた。
小さくて綺麗なそれに、思わず目を輝かせてしまう。
「これ、本当に食べられるの？」
「勿論！とっても甘くて美味しいんだ。ほら、一緒に食べよう!!」
渡された和菓子は、真っ白な兎を題材に作られたようだった。
赤い瞳が私をじっと見つめている。
「こんなに可愛いもの、食べられないわ」
さっと兎から目を外し、小さく呟いた。
すると善逸が例によって叫びだす。
「ぎゃぁぁなんて可愛いこと言ってくれるの!?もう俺心臓が現在進行形で握り潰されてるんだけど!!」
「大丈夫!?」
慌てて彼の背中を摩るが、「そういうことじゃないんだいや嬉しいけどね!?」と顔を赤くしだした。
人ってよくわからない。
首を捻らせながら善逸を見つめると、彼は余計に頬を赤くする。
「え、そんなに見ても何も出てこないよ？」
「いや、ただ善逸を見ていたいと思っただけだから」
月明かりに輝く善逸の髪が、とても眩しく見える。
キミの隣にいられるのなら、私はどこにも行けなくても良いかなぁ、と思えてしまう。
これは情が移ったとか、そういう問題じゃないの。
ただ、私がこの人の隣にいたいだけ。
「またね、Aちゃん」
「うん、ばいばい」
私はいつも、"また"を楽しみにしている。
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名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか？ (2019年12月27日 17時) (
レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか？ (2019年12月27日 17時) (レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 新作も見ました。とても良い作品でした！ (2019年11月30日 18時) (レス) id: 345ee1e063 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 鬼の女の子とは...ねずこちゃんですね！ (2019年11月24日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
ななつき(プロフ) - この話好き。消さないで欲しい。また新作楽しみにしてる (2019年11月16日 1時) (レス) id: 9b592ae29e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーた
x他1人 | 作成日時：2019年11月5日 18時
