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もし私の前に"その人"が現れたら、絶対に食ってしまおうと思っていた。





私は昔からこの神社に住む妖である。


何百年も前のことだから詳しいことは覚えていないが、どうやら私は祓い人に術をかけられ、この神社から出られなくなってしまったらしい。

なんでも、少しでもこの神社の境内から出ると消えてしまうとか。

なんとも恐ろしい術だ。





そして喜ばしいことに、その術を破る手段が一つだけ存在する。






それは"自分を一番最初に見た人間"を食らうこと。



しかし、妖を見ることの出来る人間などたかが知れている。

まして森の奥に存在するこの神社に、そんな数少ない人間が訪れる確率など無いに等しいくて。



だから、無理だ。



私には永遠にこの神社に縛られ続ける他選択肢はない。




___そう、思っていたのだが。




「見えるよ」




あの日、キミは確かにそう言った。


嬉しかった。


この人を食べてしまえば、私はやっと自由になれる。



やっと、ここから抜け出せる。



でも彼をすぐに食べる気にもなれなくて、



「キミ、名前は?」



気が付いたら、そう話しかけていた。




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名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか? (2019年12月27日 17時) (レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか? (2019年12月27日 17時) (レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 新作も見ました。とても良い作品でした! (2019年11月30日 18時) (レス) id: 345ee1e063 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 鬼の女の子とは...ねずこちゃんですね! (2019年11月24日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
ななつき(プロフ) - この話好き。消さないで欲しい。また新作楽しみにしてる (2019年11月16日 1時) (レス) id: 9b592ae29e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年11月5日 18時

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