第15話 ページ17
『はーい
失礼しますよーっと』
黒に青ラインの入ったジャージを着たAは
なんとも呑気な声で一つのコートに足を踏み入れた
彼女の声に反応した10人が
一斉に扉を振り向く
『どーも
チームVの皆さん
昨日の試合お見事でしたね！
先ほども挨拶させて頂きましたが
皆さんの専属トレーナーをしてます
絵心Aです
何かサポートが必要な方がいましたらお気軽にどうぞ！
じゃあ練習に戻っていただいて大丈夫ですよー』
ニコニコと人当たりのいい笑顔を浮かべたまま話すAに
チームVの面々は興味津々のようだ
「うっわー！
直で見るとめっちゃ可愛いっすね！」
『．．．』
「専属トレーナーってことはなんでもお願い聞いてくれるんすよね？」
『．．．サッカーに関係することであるなら』
「あるある！めっちゃある！
色々相談したいんでちょっと俺らの部屋行きましょーよ！」
『今は練習中ですよね
それに話ならここで聞きます』
「ここじゃ話しづらいこともあるじゃないですか〜？」
『サッカーのことなら何も問題ありませんよね』
「．．．いいから来てくださいよー」
『．．．ハァ．．．』
Aの前に立ち
必要以上に距離を縮める男
Aですらも名前がすぐに出てこないほど印象の薄い
とくに注目していない選手だ
『(こういうことは多少危惧してたけど．．．
うーん、めんどくさい)』
「ね？いいでしょ？」
『(なんにもよくねーよ)』
「おい
いい加減にしろよ」
「は？」
『？
．．．あ』
「そういうダセーことすんな」
「なんだよ御影
関係ねーだろ」
『．．．(御影怜王
御影コーポレーションの御曹司
超進学校白宝高校サッカー部
サッカー経験は半年
現時点でブルーロック内では最もバランスのとれたオールラウンダー)』
Aの中で怜王は注目度の高い選手らしい
「ね！Aちゃん！
いいっしょ？」
「おい！」
『．．．』
男の手がAに触れようとした瞬間
「っい゛！！？」
「「「！？」」」
『．．．これ以上無駄な時間を使わないで』
「は、はぁっ！！？」
Aによって掴まれた男の手首が
ギシギシと鈍い音を立てる
高身長とはいえ男よりも小柄な、しかも女
そんな彼女に手首を掴まれ男は痛みに顔を歪める
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るあ(プロフ) - 細かくて申し訳ないんですが凜は凛です💦 (4月29日 15時) (
レス) @page28 id: 400c031e62 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 瑠璃（Aru）さん» コメントありがとうございます！そのように言って頂いてとても嬉しいです！！中々筆が進んでいませんが、頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。 (2023年3月26日 16時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃（Aru） - こんなに面白いのになんで伸びないんだ？めっちゃ好きです。応援してます！ (2023年3月21日 9時) (レス) id: cdae4ec124 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SHINKAI | 作成日時：2023年3月9日 23時
