【ブルーロック】絵心甚八の姪は天才らしい

第13話 ページ15

一次選考(いちじセレクション)





『あらら．．．

　五号棟第一試合はチームZが負けちゃったかぁ
　もしかしたら、って思ったんだけどねー．．．』



「もしかしたら、って．．．

　
　チームZが勝ったかも、ってこと？」


『そー』


「どうして？」


『チームXの馬狼照英くん

　彼以外のメンバーがあんまりパッとしないんだよねー
　このチームは馬狼くんが中心で回ってる

　ただのサッカーチームならそれでもいいけど
　ここじゃあそれは意味がない


　いかにチームの中心になり
　他者を上回るかがここでは重要になる』


「．．．」




コートを去っていく両チーム見送り終わってから
Aは机にばらまいた抹茶のクッキーを手に取る



『チームZは強い個性を持った人が数人
　磨けば光り輝くであろう才能を持った人がチームXよりも多い
　
　でもまだまだ才能は開花してないみたいだねー


　まあ
　最後いい感じだったシーンはあったけど．．．



　抑え込まれ、抑え込んだ才能をどれだけ解放できるか．．．

　私の”お気に入りくん”はどうなるかな〜』


「お気に入り？」


『ふふふ


　さーて
　お次はチームVとチームYか

　お♪
　期待の天才くんがいるところかー


　楽しみ楽しみ♪』




「え、ちょっと！
　お気に入りって？」



「おい
　
　一人の選手に肩入れするなよ」



『はいはーい』



「話聞いてます！？」
















．














．



















．










『可愛い可愛いエゴイスト

　
　さあ
　
　あなたの才能を私に見せて？』

















武器を持て


破壊者(ストライカー)よ

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