第174話 ページ30
懸賞の町 アントキバ
初めて訪れた町は至る所に懸賞の紙が貼られていた
「あ、キルア、A！あれ！」
「アントキバ月例大会行事表」
「今月はじゃんけん大会だってさ」
『優勝賞品“真実の剣“．．．？』
レアなアイテムだろう、と予想を立て大会に参加、の前に．．．
『お肉食べたかった．．．』
時間制限が設けられた大食いに参加した3人
きっちりパスタを完食した後だというのにAは大食いとは関係ないメニューを見ている
店主のカードの説明など気にもしていない
「肉、って．．．お前が食いたいのは生肉だろ」
『．．．お腹空いた』
「我慢しろって」
『あー』
キルアがAの手からメニューを取り上げた直後
『！！』
外で突如鳴り響いた爆音に、悲鳴
店を出ると少し先に人だかりができており、その中心にいたのは．．．
『(この人、一緒にゲームに参加した．．．)』
腹部から大量に出血した男が1人
3人と一緒にゲームに参加した男だ
話を聞くと、突然体の内側から爆発したらしい
しばらくして男の体が消える
ゲームオーバー 現実世界に戻ったのだ
「ねえキルア
まさかさっきキルアがかけられた魔法って．．．」
『っ』
「わからない．．．」
「安心しな」
『？』
最悪の考えが脳裏をよぎったとき、1人の男に声をかけられる
「このゲームにそんなスペルは存在しない
あいつが死んだのは他のプレイヤーによる念のせいだ」
「念？
それってプレイヤー同士で殺し合いしてるってこと？」
「一体なんで？」
男がいうには、今ゲーム内で“プレイヤー狩りというものが起きているらしい
続けて男はゲームを必ずクリアできる方法があるから仲間にならないか、と話を持ち出した
キルアにしかけららたスペルについても教えてくれるとのことで、男について行くことにしたらしい
『(相手がバインダーを出したら自分もバインダーを出す)
よし、覚えた』
「．．．彼女は何を．．．？」
「ああ、気にしないで
あいつよく1人で考え事するんだよね」
「A、バインダー見ながら歩いてると危ないよ？」
『はーーーい』
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年9月9日 19時
