第161話 ページ17
キルアside
「A！？」
オークション会場に着いた途端叫んだゴン
視線の先を追うという通りAが立っていた
正装をしているところを見るとあいつもオークションに来たようだ
「お前こんなとこで何やってんだよ！
てかどうやって入った！？
てか、その格好．．．」
『ハァ．．．』
ゴンと2人で詰め寄るとあからさまに嫌な顔をされてため息をつかれた
「おや？君たちは彼女のお友達かな？」
「え？」
「おじさん誰？」
Aの隣にいたのは知らない爺さん
『こちらの方は私の依頼主のレオン＝ウォーカーさん
このオークションにも資金提供するほどの人よ
あんまり失礼な態度は控えて』
「ええええ！？
Aそんなすごい人に依頼されてるの？」
『そうゆうこと
今も仕事中
ゼパイルさん、2人のことよろしくね』
「おう、任せとけ！」
『それじゃあレオンさん行きましょう』
「ああそうだね
それじゃあ失礼するよ
また後で」
「は、はい．．．」
それだけ言うと2人は早々に立ち去っていく
あのレオンとかいう爺さんが歩けば周りの人間がざわついたり挨拶している
どうやら相当位が高いようだ
「Aすごいね．．．
びっくりした」
「ああ、そだな．．．」
「ありゃあ立派な女だなぁ」
「「．．．え？」」
ゼパイルの言葉にゴンと2人で首を傾げる
「あ？見ただろ？
上等なドレス着て化粧して
ガキには見えねえなあ
その証拠に、ほら見ろよ」
指差す先には男達
全員Aを目で追っている
「．．．」
釣られてAを見る
確かに今日はいつもと全然違った気がする
黒のドレスは鎖骨から首、そして腕をレースで覆っていて大人っぽさが滲み出ている
普段は絶対に履かないであろう高いヒールの靴
．．．そういえば俺よりも身長が高かった
上品なブラウンで目元を彩って僅かにキラキラ光っていた
黒のラインが引かれていていつもより目が強調されてた気がする
口は派手すぎない赤で特に目立っている
髪は綺麗にまとめ上げられていて項がレースの隙間から覗いていて色っぽい
「．．．っ」
改めて見るとその姿に一気に顔が熱を持った
「うわぁ〜．．．A綺麗だね．．．」
ゴンのその言葉には何も返せなかった
口に出すのが恥ずかしかったから
「(すっげえ綺麗だ．．．)」
キルアside終了
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年9月9日 19時
