第86話 ページ41
「ゴーン
A来たぞー!」
「え!?
あ!A!!」
『ヤッホーゴン』
「Aだー!
うわー久しぶり!」
『うんうん、久しぶり
それで?その怪我はなにかな?』
「あ゛」
『全く...
念を覚えて間もないくせになに無茶してんの!
しかもまだ基礎すら覚え終わってないんでしょ!?
生きてたからよかったものの...
無茶をする事と無謀な事をすることは全然意味がちうの!』
「は、はい」
「(あーあ
やっぱりこうなったか)」
『まったく...
無事でよかった』
「A...」
『でもちゃんと師匠のいうこと聞いて大人しくしてること!
わかった?』
「うん!」
『よし!』
「(お、案外すぐ終わったな)」
最後に優しくデコピンをしてゴンへの説教は終わったようだ
「ところでさ」
『ん?』
「お前は念覚えたのかよ」
『もっちろん!
一応一通りは習ったよ』
「えー!」
「師匠はやっぱりあの爺さん?」
『うん
会長が私の師匠
...地獄のような3週間だったよ』
「た、大変だったみたいだね」
一瞬で遠い目をしたAに、俺たちは一瞬で修行の過酷さを理解した
「ねえA
ネテロさんに何か聞けた...?」
「自分のことで手がかりになるような事あったのか?」
『...あったよ』
そしてAは話だした
自分自身が何者なのかを
これからするべき事を
話を聞き終わる頃には、とっくに夕方で
電気をつけていない部屋が夕日の色でオレンジ色に染まっている
「先祖返り、か...」
話を聞き終わった後、ゴンは頭から湯気を出していたが一応理解はできると思う...多分
『とりあえずは何もわからない、なんてことはなくなったからね
ここからは残ったピースを地道に探すことにするよ』
「そっか...
俺たちが手伝える事ならなんでもするからね!」
「そーそー」
『!...うん、ありがとう...!』
「!」
夕陽に照らされて笑ったAの笑顔は、最後に見た時からなにも変わっていないのに
なぜか少し、違うような違和感を覚えた
『キルア...?』
ぼーっとする俺を不思議そうに見つめるA
『?...大丈夫?顔、赤いよ?』
左頬に手が添えられる
Aの顔が至近距離で俺の目に写った
「...(ああ、そうか、こいつ...)」
綺麗に、なったんだ...
キルアside終了
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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年8月24日 22時