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第68話 ページ23

「おっせーなー」


『うーん』


部屋に通されてからもう随分時間が経った
その間2人で何十箱ものチョコロボくんを空にしたかわからない

7割がたはAの胃に入ったが


「見にいってみっか
 ほら、A行くぞー」


『はーい』


ちょうど空になったチョコロボくんの箱をテーブルに置いて、キルアの後を追い部屋を出た


『ん?』


「どした?」


『うーん
 ゴンの匂いがする気がする』


「まじ!?」


『うん!もう来てる!
 行こう!』


「おう!」


2人は一目散にかけて行き、お目当ての扉を2人で開け放った


『ゴン!』


「A!」


「お!やっぱりいた!ゴン!」


「キルア!」


「あとえ〜っと、クラピカ」


「ついでか?」


「リオレオ!」


「レオリオ〜!!」


「久しぶり!よく来たな
 どうした?ひっでぇ顔だぜ?」


「キルアこそ!」


久しぶりに再会を果たした2人は楽しそうに笑い合う

そんな2人を、嬉しそうに眺めるA


「とにかくどこでもいいからすぐ出発しようぜ

 ここにいるからお袋がうるせえからさ」


「うん!」


そして、無事Aたちは出発することができたのだった


___
_____
________


「そういやぁAお前...聞いたぞ」


『?』


街まで出た時に、レオリオがAの肩を組み何やらニヤニヤと笑っていた


「キルアと...婚約したらしいじゃねえか!」


『え?』


「ちっげーよ!!」


「え?違うの?」


「それはお袋が勝手に言っただけだ!!」


「なーんだそうだったのかよ」


「...

 A」


ヘラヘラと3人の会話を聞きながら笑っていたAの隣に並んだクラピカ


『ん?』


「屋敷では、特に何もなかったか?
 怪我などは...見る限りしていなそうだが」


『うん!超元気!』


「そうか...
 キルアの婚約者になったと聞いたときはもう会えないかと慌てたが
 何もないならよかったよ」


「!」


『う、うん...?』


何やら含みのある言い方をするクラピカに困惑をするA

そんな2人の間を割るようにキルアがAの肩に手を回す


『キルア...どしたの?』


「...Aさ、チョコロボくん持ってきてたよな」


「...」


『あ、うん
 ゴトーさんにオッケーもらったから何箱かもらってきたー』


「ちょーだい」

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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年8月24日 22時

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