第８話 ページ10
『ここがゴール？』
階段を上がりきり、目の前に広がったのは広大な湿地。
ゴール地点には見えないけど．．．
「まだゴールじゃないらしいぜ」
『！
キルア』
「よっ！」
やっぱりまだ1次試験は続くみたいだ
「遅かったじゃん
何してたんだよ」
『途中でクラピカとレオリオと会ってね
話しながら来たんだよ』
「へー」
「Aクラピカ達とも仲良くなったんだね！」
キルアの後ろから顔を出したゴンは嬉しそうに笑っている。
『ゴンが私に声かけてくれたからだよ』
そういうとゴンはさらに眩しい笑顔を浮かべる。
「あ！クラピカ！レオリオ！」
ちょうど階段を上ってきた二人の所に一目散にかけていくゴンの背中を見送ってから、周囲の受験者に目を向ける。
『(何人かやばそうなのはいるけど．．．
そこまでほとんどの奴らは警戒する必要もなさそうだなぁ)』
思っていたよりも実力者が少なそうで一安心だ。
「．．．なあ」
『ん？』
すると、先ほどから黙っていたキルアが声を掛けてきた。
「何話してたんだよ」
『え？』
「あいつらと」
あいつら、と言いクラピカ達に視線を向けるキルア。
それにつられてそちらを見ると、タイミングよくクラピカと目が合った。
ニコリと笑って手を振ると、向こうも答えるように片手を挙げてくれた。
「なあっ！」
『ん？
あぁ、えっとね．．．』
少し怒ったようなキルアの声。
答えようとした時
「ヌメーレ湿原
通称”詐欺師の塒”
二次試験会場へはここを通って行かなくてはなりません」
「『！』」
「この湿原にしかいない奇怪な動物たち
その多くが人間をも欺いて食料にしようとする、狡猾で貪欲な生き物です
十分注意してついて来てください
騙されると
死にますよ」
どうやら一次試験を再開するようだ
『ありゃりゃ
話はまたあとでね』
「．．．」
「この湿原の生き物はありとあらゆる方法で獲物を欺き捕食しようとします
標的を騙して食い物にする生物達の生態系
”詐欺師の塒”と呼ばれる所以です
騙されることのないよう
しっかり私の後をついて来てください」
『(親切だなー．．．)』
さあ、いざ試験開始
となろうとした瞬間
「騙されるな！」
『！』
ボロボロの男が姿を現した
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SHINKAI(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです！これからも作品をよろしくお願いします！ (2022年8月31日 0時) (
レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - HUNTER×HUNTERの世界観にあった文章でサクサク読み進めることが出来ました。とても面白かったです！ (2022年8月30日 23時) (レス) @page48 id: 1c5f686e4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年2月11日 4時
