第９話 ページ11
どうやら男はサトツさんは偽物の試験管であり自分自身が本物の試験管であると言っているようだ。
人面猿とやらを証拠にしているが正直話にならない。
レオリオや数人の受験者は騙されているようだが彼が試験管でない事なんて火を見るよりも明らかだ。
『ふわぁ〜あ』
この馬鹿らしい時間はいつまで続くのだろうと思うとあくびが出る。
『っ！』
一瞬感じた鋭い殺気
その瞬間虚言を並べる男が絶命した．．．
胴体と頭に刺さったトランプにより。
「フフフ
なるほどなるほど
これで決定
そっちが本物だね」
44番、奇術師ヒソカ。
彼が投げたトランプにより男は死に至り、サトツさんは見事にすべてのトランプを両手でキャッチしていた。
『．．．(要注意人物の一人、ヒソカ
出来る事なら関わらずに終わりたいね)』
まあなにわともあれ
ヒソカのおかげで無事に試験が再開された。
「A」
『キルア
どしたの』
「こっち」
『お』
さすがに今回は前を走ろうと思い一人でフラフラしている所を、キルアに呼び止められ腕を引かれる。
『．．．』
「なんだよ」
『いや？
今回は一緒に走ってくれるんだー、って思っただけ』
そう言うと恥ずかしくなったのか顔を背けられた。
「A！
一緒に走ってくれるの？」
『うん
お邪魔させてもらうよ』
「やったー！」
かわいいなー、なんて思いながら
私たちは霧の深い湿地に足を踏み入れた
『思ってた以上に霧が深いね』
「ああ
前の奴らでさえ霞んでる」
『一回はぐれたら戻るのはまず無理かな．．．』
私たちを騙そうとしている動物たちも多くいるし．．．
「．．．
ゴン、A」
「え？」
『．．．』
「もっと前に行こう」
「うん、試験管を見失うといけないもんね」
『それもあるけど．．』
「ヒソカから離れた方がいい
あいつのそばにいるとやばいぜ
匂いでわかる」
「におい？
ふーん、匂わないと思うけど」
『ゴン．．．
本当にそういう匂いがしてるわけじゃないよ』
クンクンと鼻を鳴らすゴン
天然なのかな．．．
そんなゴンは後方にいるクラピカとレオリオにも声をかける。
まあ当然ながら
2人、主にレオリオにはそんな体力は残っておらず
結局私たち三人だけで前に走っていく。
『．．．』
肌に纏わりつくような気味の悪い殺気
嫌な予感ばかりが募る霧の中
「．．．」
その視線に気付かないふりをする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SHINKAI(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです！これからも作品をよろしくお願いします！ (2022年8月31日 0時) (
レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - HUNTER×HUNTERの世界観にあった文章でサクサク読み進めることが出来ました。とても面白かったです！ (2022年8月30日 23時) (レス) @page48 id: 1c5f686e4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年2月11日 4時
