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赤「怖かったね、家まで送らなくてごめんね」
「…ジェシーのせいじゃないよ」
赤「でも、女の子がこんな遅い時間に帰るのに。俺、放っておくべきじゃなかったよ」
どこまでこの人はジェントルマンなんだろう。
本当に申し訳なさそうな顔をするから笑ってしまう
「誰か来てくれたら安心した。…もう大丈夫」
赤「…Are you sure？」
「……、」
赤「…ちょっとだけ、ごめんね？」
「え…？」
ふわり、と抱き締められて
彼の香水のムスクの香りに包まれる
赤「…もう大丈夫だよ。」
背中を優しく叩かれて、それにひどく安心して
同時に私なんかよりずっと鼓動を速くする彼が
どれだけ急いで来てくれたかを思い知る
「…ありがとうジェシー」
…結局彼は
家のドアの目の前まで私を送り届けてくれた。
家の中が見えないようにと
わざわざドアの蝶番の側に立って
中に入った私が鍵を締めるまで帰らないと笑った。
「本当にありがとう」
赤「うん。おやすみ」
彼はいつも通りで、いつも以上に優しかった。
家に鍵をかけて、シャワーを浴びる
ドライヤーをしていると机の上に置いた携帯が震えた
" 電話ごめん。なんかあった？ "
…手を止めて、返事を打ち込む
" ごめんね。電車で痴漢にあって、怖くて。"
そう送るとすぐに既読がついて、電話が鳴る
「…もしもし。」
桃「もしもしっ！…っごめん、…大丈夫？」
「…うん、心配かけてごめんね。」
桃「…ほんとに？」
" …Are you sure？ "
「うん。…友達が駅まで来てくれて、家に送ってくれた」
桃「……、」
「…京本くん？」
桃「あ、…うん。もう家なんだね？よかった。」
「心配かけてごめんね」
桃「ううん。…何もなくてよかった。」
気を付けてね、おやすみ
そんな当たり障りない会話をして電話が切れる
…あなたに1番に、助けて欲しかった。
あなたに抱きしめて欲しかったし
いま私は1番、あなたに会いたいのに。
そんな子供みたいなセリフも口にできずに
通話終了のボタンを押すと
ジェシーからおかしな自撮りが送られてきていて
「………っ、」
…苦しくて、ひとり部屋で泣いた。
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はる(プロフ) - なさん» な様、わざわざコメントくださりありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです(^^)Xの方は迷惑行為対策としての一時的な対応になりますので、お気になさらないでください。もう少しだけお待ちいただければと思います！ (1月20日 7時) (
レス) id: 360781c527 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ど深夜も過ぎた明け方に見つけて、泣きながら読みました…。物語の繊細な空気感は、はるさんの言葉選びが素敵だからですね。泣きながら飛んだX、フォロー押した後にbio欄気付きまして…、通知増やしましたかね、申し訳ないです。。素敵なお話に出会えて幸せです。 (1月20日 5時) (レス) @page50 id: a662f9fc26 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - あみさん» あみさん、わざわざコメントありがとうございます！不器用さんたちばっかりのストーリー、気に入ってもらえて嬉しいです(^^) (2021年11月8日 23時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - キラキラした恋に憧れがちですが、実際は上手くいかないし、ズルくなったり誰かを傷つけてしまったりもしますよね。不器用で人間らしい恋愛模様に惹かれました。ピンクさんの美しさに戸惑いたいし、赤さんの際限ない愛が羨ましい…とっても面白かったです！すきです！ (2021年11月8日 17時) (レス) @page49 id: 1bfc2c8595 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - きらさん» きらさん、わざわざコメントありがとうございます！お付き合いいただきありがとうございました！ (2021年11月7日 10時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2021年9月25日 11時
