好きになってもいいですか -2- (ページ30)

今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:180,316 hit

. ページ30

Aside

一人暮らしをしだしたんだろうな、とはなんとなくだけど分かっていた

でも呼んでくれたのは嬉しかったし、まだ一緒にいれるのはもっと嬉しかった

「壱馬君の家、私ん家から近いね」

「まあここ立地いいから。
　それにすぐ会える距離にいたいやん」

すぐ会える距離。なんか嬉しい。

さすが壱馬君なだけあって、部屋は綺麗だしシンプルな空間だった

「これ、なに？好きなの？」

なにか分からないけど、水色のなにか。

「ゲームにでてくるキャラ！
　Aに似てて可愛いやろ。笑」

ゲームはやらないから分かんないけど。

ん？私これに似てんの？
嬉しいような嬉しくないような。笑

すると背後から壱馬君の温もりを感じる

手に持ってたのを奪われ、壱馬君によって机の上に置かれた水色の奴と目が合う

「A…好きやで」

耳元で囁かれるとゾクゾクする

くすぐったいような、もどかしいような、とにかく自分でも耳が熱くなるのが分かった

クルッとされたかと思えば私の唇には、壱馬君の唇の感触があった

息をするのを忘れてしまうほどお互いの唇は重なり、苦しくて息を吸い込んだら此処ぞとばかりに壱馬君の舌が入ってくる

「んはぁ…待って…」

「もう待たれへん…」

優しくソファに倒され壱馬君が跨ってくる

「付き合ったら覚悟しとけって言ったよね」

待って！いざとなると緊張するよ

てか家来てほんの数分だよ、展開早いよ。笑

「言ってたけど…でも待って！
　続きはお風呂入ってからにしよ、ね？」

時間稼ぎがしたかった私に、しぶしぶ諦めお風呂へと案内してくれた

お風呂から出た私は、渡されたバスローブを羽織った

「ベッドで待ってて」

そう言い残しお風呂に入っていった

　

　