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『って言っても、結構普通の格好だけども』
桃城達は改めてAの格好を見てみた。
英語で文字が書いてある白のTシャツの肩出しに、黒のショートパンツのハイウエストにベルト付きで、スニーカーを履いている。
桃「なんか…いつもと雰囲気違うっすね」
杏「うんうん！大人っぽい感じよね」
『そ、そうかな？えへへーなんか照れるな』
Aは頭の後ろに手を添えて、嬉しそうにそう言った。
越「いつもが子供っぽすぎるんじゃないの？」
『越前くんは人を褒めるってことを知らないの？？』
わーぎゃーと、主にAが騒いでいるのを杏がなだめ、4人は早速目的地へと向かった。
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桃「ここって…」
越「ストリートテニス場じゃん」
桃「な〜んだ、やっぱりテニスの相手かよ」
2人がそう言うと杏はふふっ、と笑いまたまた爆弾発言をした。
杏「テニスでデートよ！」
「「ええっ！？」」
『私ラケット持ってきてないや』
驚いて立ち止まっている桃城、越前と、1人場違いなことを発しているAを置いて杏はさっさと中に入っていった。
それを追うように3人もテニス場へと入っていった。
桃「あっ！」
伊「ゲームandマッチ神尾、6ゲーム to 0」
神「へへっ」
そこでは不動峰の神尾と伊武が試合をしていた。
杏が神尾に声をかけると、神尾は和らげな表情で振り向いた。
神「杏ちゃん！……………なんでてめぇがそこにいるんだ！！」
杏が手を降っている隣で桃城も同じく隣に立っていると、神尾は大声を上げてそう言った。
伊「あ、」
越「あ」
伊武と越前もお互い目が合い、いることを認識したが、特になんの反応もなく終わった。
神「それよりお前は何してんだよ！」
桃「え、俺か？俺は…」
杏「デートだよ？」
桃城は「ええﾞ！」と、神尾は「はぁ！？！？」とどちらも叫び声に似た声を上げた。
桃「お、おい…だからそれは……」
杏「なによ、女の子がデートだって言ってるんだから素直に聞けば？」
それに…と付け加え、杏は桃城と神尾の間を抜け、Aの方へ近づいて手を取った。
杏「ただのデートじゃなくて、ダブルデートなんだから！」
『あ、どーも！誰かわかんないけどこんにちは〜』
神「いやだれ！！」
両者初対面で、だれだれ状態になっているのに杏が助け舟を出した。いや、出そうとした時、
「隣のコートうるさい！」
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作者名：ミズチー | 作成日時：2019年8月21日 14時
