【テニプリ】サムライの弟子。 (ページ42)

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キーンコーンカーンコーン

『っだあああ！疲れた～！』

柚「うるさい」

ペシッと私の頭を叩いてきたのは、七瀬柚月。私の友達第1号だ。

『だぁ～って！朝から20周はキツいって！柚もやってみたら分かるよ！？』

柚「はいはい、それ朝から5回目」

今は授業が終わり、昼休み。いつものように柚と雑談をしながら購買へ向かう。

『んー今日は何にしようかなー？柚はどうする？』

柚「いちごオレ」

『それを昼食とは言わない』

相も変わらずいちごオレを昼食とするこの人。
ほんと、だからこんな痩せてんだよ。これがモテる女の秘訣ってやつですか？えぇ？

柚「Aは？」

『じゃあ私もいちごオレと…カツサンドにしよっかな～』

柚「あんたも差ほど変わんないでしょ」

昼食を買い終えてもなお話を続けていたら、前方から不二くんと菊丸くんの2人が歩いてきた。

不「あ、水崎さんも購買に？」

菊「偶然だにゃ～…って七瀬さんも一緒だ！」

『え、柚のこと知ってるの？』

驚いて柚を指さしている菊丸くんに聞くと、代わりに不二くんが答えてくれた。

不「彼女はこの学園の３大美女のうちの1人だからね。知らない人はいないと思うよ」

『へぇ～………ぇええ！初耳！なんで教えてくれなかったの！？』

柚の肩をゆさゆさと揺らしながら聞くと、柚は顔をしかめて私の頭をはたいた。

柚「別に、隠してた訳じゃないけど。ていうか転校してきて結構経ってるのに、知らなかったあんたもあんたでどうなのよ」

『ゔ…それはまぁ確かに』

そりゃまぁ綺麗な顔だと思ってたけど。
よく告白されてるなと思ってたけども。まさか３大美女の1人だったとは…てか３大美女ってなんだ。

柚「そんな事より、もうすぐ昼休み終わっちゃうよ？」

『げ、まだ食べてないや…これは授業中、早弁ならぬ遅弁だな』

柚「私の背中に隠れて食べるのだけはやめてね」

『………じゃ、私達はそろそろ！2人共、see you～』

柚「ちょっと」

柚が言い切る前に手を引いて教室へダッシュで戻った。

授業中は勿論、遅弁しました。柚の背中に隠れて。

時は過ぎ、放課後。

レギュラーや他の部員は練習に励んでいる。かくいう私も今から試合だが。

『それじゃあよろしく！桃城くん』

桃「手加減なしっすよ。2回目だからって」

桃城くんは真剣みを帯びた瞳で私を見つめた。

『あ、覚えててくれたんだ』

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