【テニプリ】サムライの弟子。 (ページ41)

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レギュラーの座は誰の手に？ページ41

氷帝戦から数日たったある日。

この日から朝練が始まったということで、必然的にいつもより早く行かなければいけないのだか、

『しっかりと遅刻していく～』

またか、とか言わないの。

んーこれはグラウンド何周かな。あんまし走るの得意じゃないんだよねぇ～

校門をくぐり抜け、どうやって遅刻した事をバレないようにするか歩きながら考える。

そう考えているうちに着いてしまい、取り敢えず更衣室で着替え、しれっとコートに入っていく。

大「これは乾が作ってくれたレギュラー陣のための練習メニューだ。氷帝戦でそれぞれに残った課題を関東大会の次の試合までに克服していくためのものだ。」

入口付近にはレギュラー陣がいて、大石くんがそう説明していた。

『私は何すればいいんだろ…』

乾「勿論、水崎にも練習メニューは用意してある」

『うわっ！！…いきなり背後から現れないでよ乾くん』

突然背後からそろりと出てきてそう言ってきた乾くん。バカでかい声で叫んじゃったじゃん。

乾「と言いたい所だが、水崎に関してはデータが少なすぎる。そんな訳で今からお前には、試合をしてもらう」

『へ？試合って、今か…』

菊「え！なになに～！水崎さん今から試合するの～？」

桃「マジすか！？」

不「そう言えば彼女が試合してる姿を見たことがなかったね」

『うるさっ』

私が試合するということで過剰に反応してる人が約2名。桃城くんに至っては1回試合したことあるよね。

『えーと、試合って誰とするの？』

乾「レギュラー陣は練習メニューがあるから…桃とやってもらおうか」

桃城くんが大袈裟に、オレ！？と言って驚いている。
その横で菊丸くんが、ぶーぶーと不貞腐れていた。

乾「ああ、それとさっき竜崎先生が水崎に話があるとか言っていたが」

『マジ？……バレたかな』

大「そうだったな…確か、次の校内ランキング戦についてだとかなんとか」

『はい完全犯罪～』

無罪無罪～と1人空を仰ぎながら叫んでいると、物凄い勢いでバシッと頭を叩かれた。

越「うるさい。もう少し静かに出来ないんすか？」

『え？これでも静かにしてるつもりだったんだけど』

越「は？」

『え？』

一瞬しーんとした沈黙があった。
が、それは乾くんの思わぬ発言によって打ち消された。

乾「で、その試合の前にお前には遅刻の罰としてグラウンド20周だ」

『ねぇだからなんでバレてんの』

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