【テニプリ】サムライの弟子。 (ページ35)

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パワーVSパワー･波動球合戦！ページ35

『ただいま～この水崎ちゃん、只今参上！』

あ、因みに今のはただいまと只今をかけた高等なギャグね。

帰って来て早々こんな感じでいると、一部の人から冷たい視線を貰った。

越前くんとか越前くんとか。

『それで、今どんな感じなの？』

見た感じダブルス1が終わったっぽい。

菊「あ、水崎さん～今丁度ダブルス1が終わったところ。負けちゃったけどね」

『ありゃりゃ、負けちゃったかー』

という事はこれで一勝一敗か。
これは次のシングルス3が鍵になってくる。

『シングルス3は河村く…いや、タカさんだったけな』

そう思っていると、タカさんは突然、両手で持つことすら難しい団旗を片手で持ち上げて見せた。

『さすがパワー担当。やるねぇー』

越「凄いね、バーニングじゃないのに」

そんなことを言っていると、客席の上の方からさっき聞いたばかりの声が聞こえてきた。

「聖ルドルフ！」

不「裕太！応援に来てくれたんだ」

裕「そ、そんなんじゃねぇよ！」

『嘘つけ～本当はお兄ちゃん大好きな癖に』

裕「余計な事言わないで下さいよ！水崎さん！」

私がそう言うと、裕太くんは頬を赤らめながら否定した。もろバレじゃん。

不「二人はいつの間に知り合ったんだい？」

『ん？さっきポンタ買った帰りにちょっと、ね』

不「へぇ～…」

不二くんは少しだけ目を開眼させて、私を見てきた。

『大丈夫だって～不二くんの可愛い弟は取ったりしないから～』

不「そこは心配してないから大丈夫だよ」

『ちょっとそれどういう意味』

そんな雑談を挟んでいると、シングルス3の試合が始まろうとしていた。

「ワンセットマッチ青学河村toサーブ」

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樺「もう…打てません」

シングルス3の樺地くんは血だらけになった手からラケットを離した。

グリップは血だらけであった。

それと同時にタカさんも血だらけの手でグリップから手を離した。

「両者、試合続行不可能により、シングルス3はノーゲームとします」

大「タカさん、お疲れさん」

菊「ナイスゲーム！」

河「ごめん、勝てなかった…痛てっ」

タカさんの手は見るのも痛々しいぐらい血で真っ赤だった。

竜「水崎、河村の手を冷やしてやれ」

竜崎先生が、タカさんを叱りながら私にそう言った

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