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「……手、離してぇや。」
侑「………おん…ごめんな…」
手が離れた瞬間、起き上がって侑を抱きしめた。さらに頭を撫でてあげると、びっくりして涙が止まっていた。
自分でも無意識のうちに手が伸びていた。
侑の頬を触って、涙を拭いてあげる。
侑「んなっ…………!」
そうすると、侑が顔を真っ赤にさせて、潤んだ目でこちらを見てきて。
私以外の前ではそんな顔をして欲しくないとかいう、よくわからない考えが頭によぎって、その時にふと治の言葉を思い出した。
「ドキドキしたり」
侑に押し倒されて心臓がうるさくて。
「触れたいなって思うたり」
泣き顔を見て、無意識に手が伸びた。
「それから、他の人に取られたくないって思うたり。」
誰にも、見せたくない。私の前でしかしない、侑の可愛いところ。
「そういうのを恋っていうんや」
あかん。
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久賀(プロフ) - Aさん» 教えてくださってありがとうございます…!なおしました! (2021年10月31日 21時) (レス) id: e559a199f7 (このIDを非表示/違反報告)
A - ふらぐたってます (2021年10月31日 21時) (レス) @page17 id: 319b92452d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久賀 | 作成日時:2021年10月31日 20時