15% ページ16
.
家に帰り着くなり、お兄ちゃんから
腕を掴まれ無理やりソファに座らせられた。
し「志麻子、俺言ったよな?関わるなって。」
ドキリとした。
お兄ちゃんは私達の行動を見てたんだ。
し「お前は、死にたいんか!?」
物凄い剣幕で怒られ、私は肩をびくりと揺らした。こんなに怒っているお兄ちゃんは
初めて見た。
「……ごめ、……」
謝ろうとして私は口を噤んだ。
何を謝る必要があるのだろう。
私はただ友達と遊んできただけ。
何も怒られることはしていない。
し「何もされとらんか!?何も聞かれんかったか!?」
私の肩を掴んで、
必死に聞いてくるお兄ちゃん。
その姿に私はクラスの奴らを重ねてしまった。
心配してくれてるだけ。それは分かってる。
あんな事件が起こったんだもの。
でも………
『志麻子は僕のそばに居ない方がいい。』
あんなに悲しそうな顔をして言う彼女を
恐怖の対象になんてして欲しくない。
子「いい加減にしてよっ!!」
し「っ!」
私は勢いに任せてお兄ちゃんを突き飛ばした。
子「あの子は…普通の子なの!
私の大切な友人!!」
一緒に遊ぶ約束までした、
クレープを頬張って嬉しそうに笑っていた彼女を…そんな言い方されたくない。
子「お兄ちゃんなんて大っ嫌い!」
し「綾子っ!!」
自室に入り鍵をかける。
し「綾子っ!出てきぃ!」
お兄ちゃんが私のことをあだ名ではなく
本名で呼ぶ時は本当に焦っている時だ。
周りの人が志麻子志麻子と呼ぶため
兄もいつからか志麻子と呼ぶようになった。
子「…………。」
A、大丈夫だから。
私だけは貴女の味方だから。
58人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sugar(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» わぁ、ありがとうございます!! こちらの垢になっても頑張ります!! (2019年5月6日 12時) (レス) id: 32c671349e (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 前回の作品から着させてもらいました!応援しています!頑張ってください! (2019年5月6日 10時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Sugar | 作成日時:2019年4月28日 9時