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クラスに戻ると、彼女はいなくなっていた。
おそらく帰ったのだろう。
友人「じゃ、志麻子またねっ」
子「うん。また明日。」
…
靴箱に行くと彼女と鉢合わせになった。
子「…あ」
「…………。」
彼女は珍しく困ったような顔をしていた。
さっきのこともあり、なんと声をかけていいか
分からなかった。
「……そこ、どいてくれるか？」
子「あ、ごめん。」
私がどくと、彼女は走っていった。
忘れ物でもしたのだろうか。
私は鞄をからい直し、靴に履き替えた。
子「あれ、紐解けてる。」
靴の紐がだらしなく解けているのが見えて
私はしゃがみ結び直す。
その時、薄汚いタイル張りの床の隅に
キラリと光るものが見えた。
子「なんだろ、これ。」
拾い上げてみると、それはストラップだった。
アメジストが付いた銀色の星のストラップ。
とても綺麗だった。
ｶﾀﾝｯ
音がして振り返ると、先ほど教室の方まで
走っていった彼女が今にも泣きそうな顔で
靴を履いていた。
子「…ねぇ、どうしたの？」
気づけば口に出していた。
危ない人の子だとは分かっている。
でも、彼女自身は民間人となんら変わりはない。
「………を知らないか？」
子「え？」
「ストラップを…知らないか？」
そうだったのか、これは彼女はのものだったんだ。
子「これ？さっきそこで拾ったの。」
「それだ！」
子「はい。大事な物なんでしょ？」
「……ありがと…な。」
彼女は無表情を崩して不器用な笑みを浮かべた。それにつられて私も笑った。
彼女は悪い子じゃないんだ。
だったら、普通の子として接してあげたい。
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Sugar(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» わぁ、ありがとうございます！！ こちらの垢になっても頑張ります！！ (2019年5月6日 12時) (
レス) id: 32c671349e (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 前回の作品から着させてもらいました！応援しています！頑張ってください！ (2019年5月6日 10時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sugar | 作成日時：2019年4月28日 9時
