少女の非日常 【和牛 川西】 ページ37
おはなさんのリクエストです。
※｢少女の日常｣の続編です。
・
私は目が点になる。
それも無理はない。先程母に呼ばれて自室から出て来て｢親戚の晶子おばちゃんから｣と言われて手渡されたのが、今度大阪で行われる和牛のライブチケットだったからだ。
『あ………、え？』
母｢晶子おばちゃんから誕生日プレゼントで送られてきたの。ずっと前から行きたいって言ってたからって。｣
『でも、和牛のチケットなんてそうそう取れるもんじゃ…。』
母｢そこまでは知らないけど。とにかく、晶子おばちゃんの家からその…吉本新喜劇やってるとこ？まで近いから、ライブ前日に泊りに来なさいって。次の日のライブは歩いて行ける距離だから。｣
『あ、うん。』
母｢チケット、なくしちゃダメだからね。｣
最後にそう念を押されて、私は自室に戻る。チケットを眺めると、日付は一週間後の木曜日。段々と現実味が増してきた私の心臓がバクバクと飛び跳ねる。
『や……やったあああ!!』
姉｢アンタうるっさい!!｣
やっと和牛に会える。一週間が何時もより長く思えて、私はチケットを眺めて笑った。
・
そして一週間後。ライブ前日に、晶子おばちゃんの家に泊まった。
次の日、待ちきれずに早めに家を出てしまった私。歩いてすぐらしいが、道が分からないので、地図を片手に歩く。
しかし、暫く歩いても目的地のNGKにつかない。私は確信する。
『これは………、迷子か。』
地図を見るが自分が今どこにいるか分からない。周りに人は結構いるし、さっきはリュックに和牛のグッズを付けている人がいるから、ここら辺の人に聞けば分かるだろう。
『あの、ここからグランド花月までの道って……。』
私は目の前にいた男の人に声をかける。男の人は黒縁のメガネにマスクをして、驚いたような顔をして振り向いた。
私は小さく｢ひっ｣と声をもらしてしまった。その顔に、確実に見覚えがあったからだ。
男の人｢えっと……ここがグランド花月の裏やから、表の大通りに出れば入り口ですよ。｣
『は、はいっ。ありがとうございました…。』
私が軽く頭を下げ、目線を上げると、その男と人はそそくさと裏口から花月の中に入って行こうとした。
『あのっ！………頑張って下さい！』
男の人｢ありがとう。｣
その人は笑って、中へと入って行く。
初めて話した。
初めてナマで見れた。
私は嬉しくて、仕方なかった。
バカップル 【マルセイユ 津田】→←とことん飲もう、皆で飲もう 【アキナ牛シュタイン】
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ユカリ(プロフ) - 皆様リクエストありがとうございます！全て承りました！ (2018年4月18日 23時) (
レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも素敵な作品楽しみにさせて頂いてます♪ とろサーモンの村田さんで付き合って初めての キスのお話が見たいです！無茶ぶりしてすみません。 よろしくお願いします´`* (2018年4月18日 19時) (レス) id: 74e9ccc556 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - リクエストお願いします、「出逢い」の粗品さんの続編をお願いしたいのですがよろしいですか？ (2018年4月18日 1時) (レス) id: 95bd6dd099 (このIDを非表示/違反報告)
尚 - リクエストです！囲碁将棋の根建さんと文田さんのお話を別々にみたいです！お願いします！ (2018年4月16日 23時) (レス) id: f0b3170452 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - 皆さんリクエストありがとうございます！全て承りました!! (2018年4月16日 0時) (レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカリ | 作成日時：2018年3月30日 23時
