どんな貴方も 【ミキ 昂生】 ページ2
ちきちさんのリクエストです。
・
私の高校時代からの友達の亜生には、ふたつ上のお兄ちゃんがいる。亜生とは違ってブサイクだとか、カッコ良くないとか言われてるけど。私には特別な人で、たった一人の彼氏。
『亜生、昂生くんは？おらへんけど…。』
亜生「兄ちゃん？ホンマやおらへんな。どこ行ったんやろ。さっきまではおったんやけど……。」
『ほな私探してくるわ。』
亜「なんや約束でもしてるん？」
『今日これで仕事終わりやし……。早うふたりでゆっくりしたいんや。』
亜「ホンマ仲ええなぁ、羨ましいわぁ。」
『ありがとう。』
亜生はそう言って、にっこり笑う。私ははにかみながらお礼を言って、昂生くんを探すために楽屋を出る。すると、近くのロビーのソファに座りながらスマホを触る昂生くんを見つけた。
『昂生くんっ、ここにおったんや。』
昂生「ん？おぉ、A。ちょっとマネージャーと連絡取っとってん。」
『そうやったんや。あ、私楽屋戻った方がええかな…？』
昂「ええよ、もう終わったから。なんや自販機でジュースでも買ったろか？」
『ええよ、そんな。』
昂「ええって。」
昂生くんは自販機に近寄って、小銭を入れる。私はその隣で、何となく昂生くんとの身長差を見ていた。
昂「なにがええ？」
『じゃあ……コーラ。』
昂「あいよ。」
コーラのボタンを押して、ガシャンと音をたててペットボトルが落ちてきた。それを昂生くんが拾って、私に渡す。
昂「ほら。」
『ありがとう、なんかお礼するわ。』
昂「これだけで充分。」
昂生くんは私にキスをおとす。
短くて、触れるだけの優しいキス。
そんな年上の昂生くんの、ちょっとした大人びた優しさが彼の一番好きなとこ。
亜「しゃー！撮った−！」
『えっ。』
亜「熱々キス写真ゲットー！Twitterに載せたろ！」
昂「ちょ、亜生！兄ちゃんはそんな子に育てた覚えはありませんっ！」
亜「兄ちゃんに育てられた覚えはありませんっ！」
昂「とにかく撮ったモン消せぇええ!!!」
亜「イヤやもーん!!!」
兄弟で追いかけっこを始めるふたり。
そんな姿に頬が緩む。
大人びた昂生くんも、
無邪気で明るい昂生くんも。
どんな貴方も愛しています。
ラッキー芸人
ラニーノーズ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛凛(プロフ) - はじめまして、すみません。あの……ミキ 昂生じゃなくて、昴生たと思う。漢字が間違えですよね……？ (2018年4月15日 2時) (
レス) id: 62c9d1a185 (このIDを非表示/違反報告)
kurumikan212(プロフ) - リクエストありがとうございました。凄く楽しく読ませて頂きました！リクエストで吉村崇さんで胸キュンみたいなのが読みたいです。よろしくお願いします。 (2018年4月10日 19時) (レス) id: bfc812d370 (このIDを非表示/違反報告)
ちきち - 今回もありがとうございました！めっちゃよかったです！！幸せな気分になりました！次のリクエストもお願いしていいですか？昴生さんに嫉妬される話が見たいです。よろしくお願いします！ (2018年4月1日 0時) (レス) id: 58e492c837 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - AIRIjinrさん» リクエスト承りました！ (2018年3月31日 11時) (レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
AIRIjinr(プロフ) - リクエストです！！アインシュタインの河井で他の芸人さんと自分が仲良くしててそれに嫉妬するというのを読みたいです！楽しみにしてます！ (2018年3月30日 23時) (レス) id: 153aa2f1cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユカリ | 作成日時：2018年3月21日 11時
