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79。 ページ14

横「………A、話さしてもらってええか?」


恵美があたしから離れて頷く


恵「あたしも、話したいことがあるの。いい?」


2人に部屋へ入ってもらって、横山先生の話から聞かせてもらう


横「ヒナに会うたんやって?大倉から聞いてんけど……それから、学校来られへんようなった、ゆうことでええんか?」


黙って、横山先生の質問に頷いた


横「………あいつ、ひどいことゆうたらしいな。俺も、大倉から聞いてびっくりしてん」


恵「マルちゃんも章ちゃんも、信じたくないみたいだったけど……実際、Aが学校来てないから……今はたつの言うことは嘘じゃないって思ってるみたい」


………うん


たつは………嘘なんかついてないよ


あたしのために、村上先生に怒鳴ってくれたんだもん


横「………A、無理なお願いかもしれへんけど……あいつの本心や思わんとって欲しいねん。今、こんなんゆうても、しんどい思うけど……」


A「…………」


横「…………俺も………信じられへんねん……」


……………横山先生も、辛い思いをしてるんだ


自分の担任の生徒を不登校にさせたのが、自分の信頼してた相手なんだから





………あたしだって、未だ信じられないし、本心であって欲しくないと思ってる


ひどいこと言われてるその時も、村上先生の目の奥


あたしへの想いの欠片は見えてたような気はしてるんだ


………すがりつきたいだけなのかもしれないけど





しょうがないよ


だって、まだこんなに好きなんだもん


横「…………学校は…まだ無理せんでええで?聞いたらA、ろくに食べてへんらしいやんか。生活のリズム戻ってからでええから、ただ、お母さんも心配してはるから、そのへんもちゃんと考えてな?」


A「………はい」


恵「学校、行きにくいとか、思わなくていいんだからね?クラスの子、みんな心配して待ってるから、ね?」


………恵美…


恵「………てか、あたしがほんとに限界なんだって!」


寂しくてしょうがないよ!


そう、笑って言う恵美に、つられて笑う


笑ったら、横山先生も少し笑ってくれて、恵美は、また少し涙を流して抱きついてくれた


恵「あ………それとね、A」


抱きついてた恵美が、そっと離れてあたしに言う


恵「村上先生とAが抱き合ってるとこ見たっていう生徒ね、わかったよ」


A「…………えっ!」


別館での決定的な場面


その日のうちに教頭に告げ口したのは…………

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作者名:C.O. | 作成日時:2018年6月13日 12時

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