検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:5,300 hit

ページ15

確かに。言われてみればそうだ。
服も確か死ぬとき寝間着だったのに、今は外出着だ。
これは少々可笑しくないか?

「トリップとかそういう感じだったり?」

「僕も詳しくは……」

詳しいことは是非此方が聞きたい程だ。


「あの、朝倉さん、さっきは色々失礼な事言って本当、すみませんでした。あの、もし良かったら俺と仲良くしてくれませんか……?大人の人との関わり全然ないんで、どう接していいかもわかんないっすけど」

もう子供扱いされたことなんて忘れていたよ。
でも彼と仲良くすれば、現世の決まりとか教えてくれるであろう。

「敬語なんて大丈夫だよ。気軽に接しよう。えっと、お幾つ……」

「お言葉に甘えて……あ、俺まだ十七なんっす。高二なんです」

「高等学校?凄いね……あれ、今だと何かしら違うのかな」

「そうっすね、色々変わってます。そういう事もお教え出来たら嬉しい……な!?」

彼は慌てて敬語を直そうとする。

「ふふっ、頼もしいね」

「ありがとうございますっ」

そう言って彼は頭を掻き、珈琲牛乳をまた一口飲んだ。
つられる様に僕も珈琲牛乳を一口飲んだ。

「そういえば、朝倉さん、お金どうしても返したいんですよね」

「うん」

「でしたら、良い仕事、ありますよ!」

「本当かい!?」

「はい!」

此れはありがたい。流石に通貨も変わってしまっただろう。
生きる為にはなんとしても、職には就かねば。

「へへっ、僕がバイトで働いてる所なんすけど……」

「?」



するといきなり彼はずいと身を乗り出した。
思わず僕も前のめりになる。
山本君は目を輝かせて言った。




「朝倉さん、便利屋みたいなの興味ある?」

第弐話 我は官軍→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:大正ロマン , 異能バトル , 男主   
作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アリてる.冷花(プロフ) - すにすなさん» コメント有難うございます!私も覚えてますよ!!本当に嬉しいです頑張ります! (4月3日 11時) (レス) id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
すにすな(プロフ) - 昔Riruriという名前でコメしたものです。このお話ずっと大好きです。これからも楽しみにしています! (4月3日 11時) (レス) @page20 id: b675f659fc (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - さくさくパンケーキさん» コメント有難うございます。本当ですか!?とても嬉しい限りです。更新頑張ります! (2022年3月10日 17時) (レス) @page7 id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくパンケーキ(プロフ) - とっっっても面白いです!占ツクの中で一番です!!更新楽しみにしてます! (2022年3月10日 16時) (レス) @page7 id: c7ea56a150 (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - ひろぽにうむさん» コメント有難うございます。更新頑張ります! (2022年3月10日 16時) (レス) id: 39e2327944 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アリてる.冷花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/wuashyt8942/  
作成日時:2022年3月8日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。