お揃いと迷子発見 ページ6
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「見てAちゃん！これ可愛くない？」
「ストラップ？うん、シンプルで可愛いと思う」
村木さんが入った小物屋は、茶色を基調とした装飾で、少しレトロな雰囲気のある店内だった。村木さんが手にしたのは、貝殻の形の金物が付いたストラップだった。金物の色は金色で、上に付いている珠の色が何色かあるようだ。
「これお揃いで買わない？値段もそんな高くないし！」
「お揃い…」
「ダメかな？」
「ううん、いいよ」
「やった！！そうと決まれば何色にする？」
「じゃあ、これ」
私は青い珠が付いたストラップを手に取り、その後に「じゃあ私はこれ！」と村木さんは橙の珠が付いたストラップを取った。会計をすませて店を出た後、早速携帯にストラップを付ける。お揃いの物なんて買うの初めてだからなんだか照れくさい。お互いの携帯に付いた事を確認し合い、駅の方向へと足を進めた。
「お揃いも買えたし、他にもたくさん買い物出来たし、すっごく楽しかった！」
「私も。今日は誘ってくれてありがと」
「お礼を言うのは私の方だよ！ありがとう！」
服だけでなく、小物や可愛い文房具等も買い、行きより荷物が格段に増えていた。満足そうに笑う村木さんを見ると、今日来て良かったと思える。若干着せ替え人形みたいにされた時は一刻も早く帰りたいと思ってしまったが、終わり良ければ全て良し。
「うっ…ひっく…」
「ん？」
「え？」
駅までもう少しという所で、歩道の端に1人の少年が泣いていた。いや、泣くのを堪えていたという方が正しいだろう。見た感じ小学生のようだが、迷子だろうか？周りの大人達は声を掛ける事なく、中には見て見ぬ振りをしていく人もいる。恐らく、面倒事に巻き込まれたくないのだろう。学校での私と一緒だ。村木さんはそんな周りの大人にムッとしたのか、自らその少年の元へ駆け寄った。本当に優しいなあの子は。私も後を追いかける。
「どうしたの？」
「うっ……」
「1人で来たのか？」
「ううん…お母さんと兄さん……」
やっぱり迷子か。幸い駅の近くに交番があった筈だ。取り敢えずそこまで送り届けよう。村木さんにもそれを伝えて、村木さんの荷物を片方持ち、村木さんは少年と手を繋いだ。少年も村木さんの笑顔に少し気を許してくれたようだ。
「君お名前は？私は茜！」
「葉末です…」
「葉末君ね！こっちはAちゃんだよ」
「…どうも」
「Aちゃん怖いよ…」
(すまない村木さん)
(私は子どもの扱いもわからない)
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かるぴん(プロフ) - とっても面白くて一気に読みました。続きが気になりすぎて仕方ないです！お時間のあるときに更新してくださると嬉しいです。お体に気をつけてください。 (2021年2月22日 5時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
otohsun08050054(プロフ) - とっても面白かったです。続きが気になります。更新頑張って下さいね。 (2020年7月28日 10時) (レス) id: 736f999e12 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きはまだですか？ (2020年2月13日 5時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - 美空さん» コメントありがとうございます！夢主の事気に入っていただけて嬉しいです(´ｰ｀*)今後も楽しんでいただければ幸いです！ (2018年4月25日 7時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！夢主の性格好きです(^-^) (2018年4月24日 22時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2018年2月6日 22時
