日直 ページ29
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今日は日直。男女出席番号順に回ってくるものなのだが、どうしてか今日は私と真田が当番らしい。真田は何時に登校するだろうか?勝手なイメージだが早そう。何なら先生より先に着いちゃいそう。それは言い過ぎか。
学校からそこまで遠くない我が家からの通学路で登校している生徒は見かけなかったが、学校の外周を走っている運動部員を見かけた。途中でクラスメイトを見かけ、向こうが「おはよう!」と挨拶してきたので、こちらからも「おはよう」と返しておいた。朝練大変そうだな。
教室の扉を開けると、丁度黒板を綺麗に消している真田の姿が見えた。
「おはよう、八神」
「おはよう。ごめん遅れた」
「いや、俺が早く来すぎたようだ。まだ校門も開放されていなかった」
「…は?」
「勿論待ちぼうけになっていたわけではない。待ち時間でもしっかり鍛錬を積んでいた」
「そ、そっか。それは有意義で何より…」
そんな時でも己を鍛えるのか彼は。いつか彼女が出来てデートになった時に彼女が待ち合わせの時間を遅れたらその間でも鍛錬とやらをするのだろうか。彼女が到着したら既に注目の的じゃないか。そんな彼氏嫌だ。
「(私が気にする事じゃないが…未来の彼女頑張れ…)」
「八神も早いな。前に組んだ奴は普段の登校時間と同じだった」
「まあ特に何時までに来なきゃいけないとか決まってないしね。そん時は全部真田がやったの?」
「あぁ。全く、担った役目はしっかり果たしてほしいものだ。たるんどる!」
「まあまあ、終わった事だしその子も次から気をつければいい話でしょ」
真田と会話をしながら花瓶の水を替えたり、黒板消しを叩いたり、真田が先生から貰ってきてくれていた日誌を書き始めた。日誌って正直書く事ないんだよね。みんな何書いてるんだろう?ページをパラパラ捲っていると、ふと以前真田が日直だった時のページが出てきた。
「…真田、」
「む、なんだ?」
「これ…書きすぎじゃない?」
「あぁ…まとめていたらつい次のページに差し掛かってしまった」
「逆にこんなに書けるって凄いな…」
その日の日誌は、朝同じ日直の子の事、授業中・休み時間の時に見かけた生徒の良いところや悪いところ、最後に総評みたいな感じでまとめの文がつらつら…。報告書だこれは。他の皆が書いたのは1行か2行くらいなのに。それはそれでみんな書く事なさすぎだな。
(今日の分は私が書くよ)
(あぁ、よろしく頼む)
(伏せれる挙動は伏せとくよ…皆)
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かるぴん(プロフ) - とっても面白くて一気に読みました。続きが気になりすぎて仕方ないです！お時間のあるときに更新してくださると嬉しいです。お体に気をつけてください。 (2021年2月22日 5時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
otohsun08050054(プロフ) - とっても面白かったです。続きが気になります。更新頑張って下さいね。 (2020年7月28日 10時) (レス) id: 736f999e12 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きはまだですか？ (2020年2月13日 5時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - 美空さん» コメントありがとうございます！夢主の事気に入っていただけて嬉しいです(´ｰ｀*)今後も楽しんでいただければ幸いです！ (2018年4月25日 7時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！夢主の性格好きです(^-^) (2018年4月24日 22時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2018年2月6日 22時
