噂の真相は？ ページ17
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「どういう事だ?」
「くくっ…」
勿体振るように含みのある笑みを浮かべながら丸井の表情を伺う。正直ここで昼を食べてる理由については私も知りたい。彼の事だから、本当の事なんて言わないだろうが。
「こいつの弁当のおかずがあまりにも美味くてのぅ…胃袋を掴まれたんじゃ」
「いや、殆ど冷食なんだけど」
「その中でも卵焼きは絶品じゃ。味も俺好みじゃし、俺の為に作ってくれるしのぅ」
「そんな事一言も言ってない」
「やっぱ食い物だったか!ほら見ろジャッカル!俺の予想は間違ってなかったぜ!」
「マジかよ…あの仁王がか?」
「絶対嘘だと思うぞ、騙されてるぞ君達」
ニコニコと言う仁王の発言はイマイチ信用ならない。でも、自分が作った物を褒められるのは悪い気がしない。
「あ、でもそれ八神の手作り?親じゃなくて?」
「あー…」
素朴な疑問だった。当たり前だ、丸井は私の家の事を知らない。彼等はもちろんだが、村木さんや柳ですら知らない事だ。…もしかしたら柳は知ってるかも。怖い怖い。
「いつも私が作ってる。だから卵焼き作ったのも私」
「ほれ見んしゃい」
「いやお前が誇らしげにするとこじゃねぇだろぃ」
「プリッ。とにかく…おまんらはお邪魔虫って事じゃ」
2人に対してシッシッと手を振る仁王。もう無視してご飯済まそう。こいつは私の手に負えん。それに今なら私がおかずを食べれる。今も隣で丸井と仁王の小さな争いは続いている。あぁ、うるさい。
「お前達、何をしている」
「?」
「あ、真田…」
「ゲッ」
「ケロケロ」
彼等を見かねたのか、真田が声を掛けてきた。おぉ救世主、この場を収めてくれ。彼は仁王と丸井を交互に見て腕を組んだ。何度も思うけど本当に同級生なのか彼は。
「見たところ八神が困っているように見える。迷惑をかけているのではないか?」
「かけてねぇよ。ちょっと気になる事があったから確かめに来たんだ」
「それによって八神が困ってるのではないか?」
「う…」
「まぁ真田…用は済んだし、そろそろ戻ろうとしてたんだ」
怒られてる丸井にジャッカル君が助け舟を出す…が、真田のひと睨みで硬直してしまった。一方仁王はブスッとしながら真田の方を見向きもしない。それに真田は気付いていた。
「八神、この場は俺が引き受ける。ゆっくり休んでくるといい」
「え?あ、ありがと…」
「え⁉ちょ、八神!行くな!助けてくれー‼」
(懇願するような声を背に)
(今回ばかりは同情した)
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かるぴん(プロフ) - とっても面白くて一気に読みました。続きが気になりすぎて仕方ないです！お時間のあるときに更新してくださると嬉しいです。お体に気をつけてください。 (2021年2月22日 5時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
otohsun08050054(プロフ) - とっても面白かったです。続きが気になります。更新頑張って下さいね。 (2020年7月28日 10時) (レス) id: 736f999e12 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きはまだですか？ (2020年2月13日 5時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - 美空さん» コメントありがとうございます！夢主の事気に入っていただけて嬉しいです(´ｰ｀*)今後も楽しんでいただければ幸いです！ (2018年4月25日 7時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！夢主の性格好きです(^-^) (2018年4月24日 22時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2018年2月6日 22時
