眩しい人 ページ17
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「髪染めたんだ。」
「おう。前から染めてみたかったんや。似合うか？」
「眩しい。」
「質問の答えになってへん！」
久々に会った幼なじみが黒髪から金髪になってた事に僅かながら衝撃を覚えた。まるでたんぽぽかひよこみたいな頭は日の光を浴びてチカチカ輝いてるように見える。それを一言で表したのだがお気に召さなかったようだ。
「見慣れないからなんとも言えないな。」
「まぁそらそうやろな。Aには初お披露目やし。」
「学校でなんも言われないの？」
「言われへんなぁ。俺より派手な髪色もおるし。」
「さいですか…」
自分の学校でも思うけど、中学生でその髪色普通じゃないって奴はごろごろいる。私の感覚がおかしいのか、世間が緩いだけなのかわからないけど、変に私が気にする事でもないので考えるのをやめた。
「これお土産。家のみんなで食べて。」
「おーおおきに！そういや、明日のいつまでおるん？」
私の言葉を無視してお土産を開け始める。喋りながらも開ける手を止めないこいつは案外器用なのかもしれない。でもこいつだけに食べられるのは癪なので叩いて止めた。
「夕方こっちを出る予定。月曜も学校だし。」
「せやなぁ。あー、お前ももっと長い休みの時に来ればええのに！」
「今日はばあちゃんが来いって言うから来たの。次は夏休みに来ると思う。」
「そっか。そん時はもっと遊べるな！」
「…そうだね。」
謙也は物好きな奴だ。私なんかと遊んで何が楽しいのか。初対面の頃からずっと疑問だった。私を笑わせる為に変顔したり、いろんな所に連れ出したり、一緒にたこ焼き食べに行ったり。こいつはいつだって笑顔で私に接してくれてる。
「(幼なじみのよしみってやつかな)」
「おい、俺の話聞いとった？」
「あ、ごめん、聞いてなかった…」
「はぁ？たまにボーっとする癖直ってへんのかい。」
「ボーっとしてるわけじゃない、考え事。ていうか、部活どうしたの？テニス部入ったんでしょ？」
「…ああああっ！！！！」
大声を出しながら立ち上がる幼なじみに思わず耳を手で覆う。うるさい。この様子だと忘れてた…ってわけじゃないと思うけど。ユニホーム着てるし。
「こうしちゃおれん！A！四天宝寺に行くで！」
「は？」
そう言うと私の手を掴んで、物凄いスピードで走り出した。お茶を飲む祖父母にもちゃんと行ってきますを言うのを忘れずに。
(靴ぐらい履かせろ！)
(あでっ！？)
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otohsun08050054(プロフ) - ヤバい！めちゃくちゃ面白いのですが！もっと早くこの作品に出逢いたかった(>_<) (2020年7月28日 9時) (
レス) id: 736f999e12 (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - もんたろさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉をいただき感激です…！不定期更新ではありますが、完結までお付き合いいただけると幸いです(´ｰ｀*) (2017年12月2日 0時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - テニス部の私生活？って言うんでしょうか…それがなんだか自然体って感じですごく好きです。登場人物達の雰囲気が皆やわらかくて読んでいてほっこりします。更新頑張ってください！ (2017年12月1日 23時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - 和堂 桜さん» コメントありがとうごさいます！1つの話で詰め込みたい内容が多すぎて今みたいな感じになっております…。アドバイスいただいた内容を参考にしながら徐々に改善していこうと思います！ご指摘ありがとうございました(´ｰ｀*) (2017年11月26日 1時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜(プロフ) - 内容は魅力的なんですが・・最初の方から、「」以外の説明？みたいなところが文字がつながりすぎて読みにくいです・・。改行？とか空白を多くすると読みやすくなるかと・・すみません！！もったいないなーと思いまして！！ (2017年11月25日 20時) (レス) id: 5cbf3e7e7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2017年10月6日 18時
