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いつものふわふわとした顔つきを落としたBroooock様の横を通る。
br「まって」
その声に足を止めて振り返れば、少し顔を下げた彼が悲し気にこちらを見ていた。
br「僕だから？」
『え？』
br「Aちゃんを見つけたのが僕だったから離れていこうとするの...？」
消え入りそうな声が細く言葉を紡ぐ。
なんでそんなことを言うのか理解できずに首を傾げる。別にそういうわけじゃないんだけど...
br「ここにいるのがNakamuだったら素直に行ってくれるんでしょ？
僕だからダメなんだよね？ごめんね。」
Broooock様は小さく息を吐く。悲しそうな双眸が暗く揺れていた。
br「心配もさせてくれないなんてね...」
『いえ、そういうわけでは...』
ようやく声になった言葉で否定を示しても、彼は首を横に振った。私には困惑が積もるだけ。
そもそもなんでそんな話になるんだ？私は誰であろうと医務室にはいかないし、心配なんてされたくない。
br「ごめん、迷惑かけて」
おぼつかない足取りで後退する彼に引かれるように近づく。
br「来ないで」
足を止める。
言われたとおりにしたのにBroooock様は顔を歪めた。
br「...っ、ごめん」
謝罪を残して彼は私の横を抜けて行ってしまった。
大きいと思っていた彼の背中が丸まっていてなんだか小さく見える。
その背中を茫然と眺めていたが、就業開始直前の鐘が鳴り響いて我に返った。
そうだ、きんとき様のところに行かないと。
進行方向へ顔を回してやや早歩きで歩きだす。
br「.......」
暗い視線には気付かないまま。
＿＿＿
＿＿
＿
扉に施されたペンギンのレリーフに首を傾げる。
なんであの人はペンギンなんだ？似ても似つかない。むしろその下に敷かれた氷の方がお似合いだろうに。
遅くなったら刺されるかもしれない。
悪態もそこそこにドアをノックし、名前を告げれば入室を許可された。
『失礼いたします....
ご挨拶申し上げます。きんとき様、Nakamu様。』
扉を潜り、正面へ視線を向ければきんとき様と、来客用のソファに腰掛けるNakamu様がいた。
na「おはよう。A」
『はい、おはようございます。』
挨拶を交わすNakamu様の顔は若干曇っていた。
私を見る顔が硬い気がする。普段そんなに顔に出さない人なのに珍しい。
kn「もう話していい？」
挨拶もそこそこにピシャリ、と冷たい声色が私たちの空気を分断した。
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
