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shk side
殆ど緩くなった包帯は数度腕を揺らせばスルスルと滑り落ちていった。
Aの目は床に落ちた包帯に向けられてる。感情なんてもんはそこになかった。
『こんなもの、あったところで奇異の目にさらされるだけでしょうに...』
吐き捨てるように小さな声で呟く。
その顔にも、その行動にもいっこうに理解なんかできない。ただ疑問が積もるばかりだった。
shk「奇異の目？誰がそんな...」
『.........』
Aが俺を見た瞬間、その眼光に寒気を覚える。
言葉を失う俺のことなんかお構いなしに淡々とした口調は静かに告げる。
『貴方には関係のない話だ』
ガツン。
何かに殴られたような衝撃だった。
俺の手は確実にAに触れていて、そんな俺らの間の空間はたかだか数10センチ程度。
その筈なのに俺とコイツの間には何メートルもの厚さの壁が存在した。
それを感じた後に湧いてきたのは憤り。
まるで意味の分からない言動に、不快感すら覚える。
shk「関係ないってなんだよ。なんだよその言い方。
こんな重症負ってんだから心配するだろ普通。」
『普通、ねぇ...
貴方はさっき私は称賛されると言ったでしょう？身を挺して君主を守った英雄として。
それは、従者は主に身を捧げ、どんな怪我を負っても命を落としても、それは当たり前の義務ということでしょう。従者の命は主より軽い。そんな大前提を提示しておいて心配とは........笑える。』
未だ俺が掴んでいた手が振り落とされる。
足を組んで、膝の上で手を重ねるAはまるで別人のようで心がざわざわと落ち着かない。
喋り方も、仕草も、口調も俺の知ってるAのそれではなかった。
shk「さっきから何だよ。仲間を心配することの何にそんな不満になるのか分かんねえ。」
『仲間？ｯﾊﾊ！違うでしょ？
私たちは仲間なんかじゃないわ。お互いに利用し、利用される。それだけの関係でしかない。』
愉快そうに口元を歪めるその顔も見たことがなかった。
俺は誰と話をしてる？
『どうせ軽んじられる命に情をかけても疲れるだけ。
心配なんかもっての外だし、態々自分の不調を見せびらかすなんて馬鹿げてる。』
shk「やめろ」
『7日と生きられない蝉を心配したところで1日長く生きられるわけでもない。
無駄だ、そんなの。蝉は悲しくも悔しくもないのに』
shk「やめろって！！！」
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
