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「そんな、眠っておられていたいたはずじゃ...」
近くに居たメイドさんが悲壮感たっぷりに言葉を漏らす。
となると、この人がこの国の剣で一番の変化を見せたという
『シャークん様ってわけね...』
黒い服に身を包み、誰の物かも分からないが真っ赤に染めた手をだらしなく振って
一歩、また一歩とこちらの部屋に歩み寄って来る人影は
黒い髪の隙間から覗かせた濁った緑の瞳で刺すようにこちらを睨んでいる。
ブツブツと何かを呟いた彼は、急に傍にあった机を蹴り倒す。
大きい音にメイドさんたちは悲鳴を上げて我先にと一目散に部屋から逃げようとする。
shk「ああああああああ！！！」
最早獣だわ.....
手当たり次第に物を倒したり、壊したりしては悲鳴に近い叫び声をあげる。
完全に自我を失った姿は君主の影なんて微塵もなく、ただの狂った猛獣でしかなかった。
彼が投げた本がこちらに飛んでくる。
反射的に避けるとぐるり、とその鋭い瞳が私に狙いを定めた。
shk「......誰だ」
『君主様にご挨拶申し上げます。本日よりシャークん様お付きのメイドとなりましたAと申します。』
この状況で懇切丁寧に挨拶と自己紹介を済ませる。
まるで聞いてなさそうだけど。
shk「...........け」
『......？』
shk「今すぐ出てけ！！！！」
『！！..........ガハッ....』
鼓膜を揺らすほどの大声が聞えたと思ったときには背中が悲鳴を上げていた。
『ゲホッゲホッ...っ....ゲホッ.....』
口の中に鉄の味が広がる。お腹に感じる痛みで目の前が涙で滲んだ。
手には何かが刺さっているような感覚がある。きっとさっきのガラスの上に手を着いてしまったらしい.......
shk「なんだよ！！なんなんだよ！！！！」
そんなの、こっちの台詞なんだけど....
癇癪を起した子供のように頭を抱えては苦しそうな叫び声をあげるシャークん様。
shk「ゃだよ！！！痛てぇよ！！！あああああ！！」
なに...？何が痛いの？
なんで
なんで
なんで
そんな泣きそうな顔をしているの？
shk「はぁ....はぁ.....っ.....」
ふと、まるで魂が抜けたように
シャークん様はその場に倒れこんだ。
目尻は少し光っていて。
彼が泣いているんだと伝わった。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
