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そこからの2週間は想像の範疇を出ることはない平和な日々だった。
掃除、洗濯、城の間取りを覚えたりとこれといって難しいことは何もなくて1週間程度で最低限のメイドの仕事は覚えられた。
「じゃあ今日からは私と一緒に働くんだ〜」
リリはとても嬉しそうに頬を緩める。
彼女に専属のメイドと一般のメイドの仕事の違いを問えば、顎の下に手を添えて考えるような仕草をした。
「えっとね君主様によって様々だよ〜。Nakamu様は基本的に部屋に人を入れないからお食事の提供と必要があったら用事を頼まれる程度であとは一般業務と一緒だよ〜」
なるほど一番最初に付くには丁度いいというわけか。
私自身、初っ端からきんとき様に当たったらとか考えていたから純粋にホッとした。
「あんた達、突っ立ってないで仕事しなさい。新人がお喋りする時間とかあると思ってるの？」
振り向くと明らかに不機嫌な顔をしたメイドが仁王立ちで立っていた。
水色のクロスタイを付けている。先輩ってやつか。
「リリアンヌ。あんたただでさえノロマなんだから人より早く動きなさいよね。
それとも何？脳の動きまでノロマなの？」
彼女の言葉に周りにいる同じ色のタイを付けたメイド達が笑う。
嫌な笑いだ。いつもこんな環境で仕事をしてるのかリリは。
彼女と初めて会った日の彼女の言葉を思い出した。確かにここに居る人たちに助けは求められないな...。
すると言葉を遮るように高いベルの音が鳴った。Nakamu様がメイドを呼ぶベルの音だ。
「ああ、丁度いいわね新人。要らないと思うけどNakamu様に挨拶しに行くわよ。
あの方のことだからどうせ二度と呼ばれないとは思うけどね。私たちみたいに信頼してもらってるメイドじゃないとあの人は傍に置かないのよ」
『左様でしたか。』
自慢げに告げる先輩に適当な相槌を打ちつつ後を追う。
久しぶりに見たパンダのレリーフを呆然と眺めていると「何してんのよ！」と先輩に背中を叩かれた。
「失礼いたします。Nakamu様お呼びでしょうか？」
na「ああ、そこにあるカップ下げてくんね？」
輝かしい視線をNakamu様に向けていた彼女は、途端「なんだそんなことか」という落胆を浮かべて思い出したように私の顔を見やる。
「あんたそれ下げなさい」
小声でそう告げられる。
それ以上の用事はなさそうなのに、ここに残る魂胆らしい。
すでに彼女は私のことはお構いなしに憧憬の眼差しをNakamu様に向けていた。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
