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空に溶け消え入りそうな白い湯気が風に遊ばれて揺らめく。
彼は面白そうに瞳に弧を描いてカップを眺めていた。
na「へえ...興味深い話だったよ。紅茶のシャンパンね...ぜひ今度飲ませてもらおうかな」
にっこりと傍から見れば人の好さそうな笑顔でそう言い放つ。
一拍置いてその目は全ての感情をそぎ落とした目に変わる。
na「じゃあ、君が今ここでそれ飲んでよ」
顎でくいっと指されるのは先ほど私が淹れた紅茶だ。
最初からそのつもりだったのだろう。ここまでが余興らしい。
『いいえ、こちらは飲めません』
na「なんで？」
きっぱりと断った私に明らかに苛立ちを見せるNakamu様。
今度は私が笑みを浮かべて彼を見やる。
『だってこれ“毒”が混じってましたから。
流石は国の主要人物ですね。こういう風に日常的に命を狙われているんですか』
na「....っは、白々しいね。君が入れたんじゃないの？」
『白々しいも何も何故私があなたに毒を盛らないといけないんですか？』
na「俺を殺せばこの国を引っ搔き回せるでしょ？」
『この国は分権君主制。その名の通り6人の君主様が権利を分けて成り立っている。
たった一人殺したところで何が変わるというのです？』
ただの水掛け論にも等しい言葉の殴り合い。
目の前の彼は常に警戒を怠らない様子ではあるがその目はどこか
この状況を楽しんでいるようにも見えなくもなかった。
na「ハハッ。確かにそうだ。じゃあ、そうだね...スパイの可能性は？俺が死んで騒然としている間、必ずどこか隙ができる。そこを狙って重要機密を盗むってのは？」
『こんな私服でいかにも私怪しいですよって入って来るスパイがどこにいるのです？
それに狙う相手を間違っている。こんなに疑り深くて警戒心の強いNakamu様より、女であることを使ってBroooock様に接近した方が有効では？』
na「.......あぁ、確かにその方が効率的だね、じゃあさ..」
テンション上がると無邪気なんだな思いつつ、そろそろこの煩わしい状況をどうにかしたいと思考を巡らせる。
na「....ってかそもそも君ってなんでここに来たの？」
『貴方のところのBroooock様に呼ばれまして。』
na「えっ」
トルマリンを思わせるような大きな瞳がしっかりと私を捉えると、頬を赤く染めて上ずった声を上げた。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
