Episode109 ページ10
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お疲れ様ですとその人に言いながら、缶のプルタブをプシュと鳴らす。
「亜桜ちゃんに解説されるとか変な感じだなあ」
先程のランク戦で勝利した二宮隊の犬飼先輩。買ったジュースがガコンと音を立てて、先輩はそれを手にとって一口飲んだ。
「まあ"Ａ級"の私から見ても？犬飼先輩センスあると思いますよ？」
「言うよねー」
先輩が笑って、私の隣に座った。話していると軽くて掴めないくせに、ランク戦では冷徹で迷いがない戦い方。自分で点も取れるし援護もできる。これからの伸びしろにも期待大だ。
「まあ嵐山隊に殺られちゃったけどね」
「あれは先輩が油断したからでしょ」
犬飼先輩は入隊したてにしてはかなり強い。しかしやはり実戦経験というものが出て、最後は嵐山隊の時枝くんと嵐山さんの挟み撃ちでベイルアウト。辻隊員と別れたところを狙われた。一人でも先輩は強いけれど、向こうの方が間合いのとり方が一枚上手で、二対一ということもあって殺られたわけだ。
「てか、二宮隊の狙撃手やばくないですか」
狙撃手の鳩原隊員。彼女は犬飼先輩がベイルアウトしたあと、辻隊員を狙った時枝くんの武器を撃ち落とした。結構な距離からピンポイントでそれを撃つ技術はかなり恐ろしい。でも、気になることがあった。
「彼女ってもしかして、」
「あ、A先輩」
私が問おうとした時、赤い隊服のそいつが向こうから歩いてきて私の名前を呼ぶ。「おー佐鳥」と私もそいつの名前を呼んで、ひらりと手を振った。
「げっ二宮隊の人……！」
「あ、さっきの」
佐鳥が苦い顔で犬飼先輩を見つけて、犬飼先輩も佐鳥に気づいて言葉を発する。犬飼先輩には勝者の余裕があって、佐鳥は敗者なので苦い顔をしていた。
「今亜桜ちゃんとさっきのランク戦の話しててさ」
「うわやめて下さいよ傷口を掘り返さないで！」
二人のやり取りをみて私は思わず笑った。今回の佐鳥は援護射撃をしたことによって位置がバレて、そこを二宮さんに追跡されてベイルアウト。しかも得点は無く、良い成績とは言いがたい。
「まーでも佐鳥のベイルアウトは仕方ないって、相手二宮さんだし」
私がそう言うと、佐鳥は「でもー」と口を尖らせた。
「そうそう。じゃ、おれはその二宮さんに怒られそうだからミーティング行ってくるよ」
「ミーティングさぼって来てたんですか……」
私が信じられないという視線を送ったのを無視して、犬飼先輩はひらひらと手を振って歩いて行ってしまった。
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亜桜(プロフ) - 緋色さん» ありがとうございます(；▽；)更新頑張ります！ (2019年1月21日 19時) (
レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 - 続きが気になりすぎる！！！面白すぎてヤバイです！！更新頑張ってください！応援してます！！！！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: 076cc2dab4 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - twice MOMO，loveさん» 長編にも関わらず全て読んでいただけて本当に嬉しいです(；ω；) できる限り定期的に更新していきたいと思います！ (2018年12月11日 11時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
twice MOMO,love - とても面白いですっ！ いっきにすべてのお話し読みおわってしまいましたッ！ これからも頑張ってください！( v^-゜)♪更新お待ちしています！ 長文ひつれいしました (2018年12月10日 17時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます！！( ；∀；)がんばります！！ (2018年11月25日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2018年10月8日 12時
