Episode108 ページ9
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それは結構楽しみだったりするわけで、自然と足は速くなっていった。
「Ｂ級ランク戦まもなく開幕です！実況を努めますのは、……」
十月スタートのＢ級ランク戦。実況のオペレーターが勢い良く声を発する。
「解説にお越し頂いているのは、まずＡ級一位太刀川隊の亜桜隊員です！」
「よろしくお願いします〜」
ひらひらと手を振って笑顔と声を作る。ついこの間まで参加する側だったような気がするＢ級ランク戦で、ついにＡ級一位として解説に呼ばれるようになったわけだ。
「そして次に、Ｓ級隊員の迅さんです！」
「どうも〜」
一緒に解説するのは迅さん。ぼんち揚げを片手に持ちながら、へらっと笑って挨拶を済ませた。そして私は、対戦表にちらりと目をやる。今回は結構な身近な人の解説をすることになっているため、個人的な意見が入ってしまわないかと少し心配した。反面、信じられないくらい楽しみでもある。
『二宮隊、嵐山隊』。
その二つの名前が、原因。二宮隊はランク戦は今回が初参加で、中学の先輩の犬飼先輩が所属している。先日京介と並んで援護型攻撃手として名前が上がった辻くんも所属する隊だ。そして嵐山隊、この隊はいい人すぎる嵐山さん率いる部隊で、少し前からランク戦に参加している。ここの狙撃手が佐鳥だったことに少し驚いた。
「それでは、Ｂ級ランク戦夜の部、開幕です！」
ブザーが鳴って、各自隊員が転送された。
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ただ、「うわ」と言うのがまず率直な感想。今日のランク戦は四つ巴で、マップは市街地Ａ。スタンダードでどの隊もやりやすい地形。どう出るかと様子を見ていたが。
「柿崎隊員ここでベイルアウト！二宮隊が点を増やします！」
二宮隊、点を取ることに貪欲すぎる。今嵐山隊の柿崎隊員を、犬飼先輩と辻くんがベイルアウトに追い込んだ。できたばかりとは思えない連携、噂に聞いていたが辻くんの援護がやはり上手い。そして単体で二宮さんが敵を落としていく。でも、初めて見たけれどこの隊の狙撃手の鳩原さんって、もしかして……
『辻、犬飼、狙撃手の位置は』
『援護射撃来たのがあのビルからだったと思いますよ〜』
『了解』
本来ランク戦はこちらにフィールド内の会話までは訊こえないのだが、私はサイドエフェクトを使用してこっそり聴いて楽しんでいた。
「うーわあこれは……佐鳥、じゃなくて佐鳥隊員、早く逃げないと怖いですね」
一応公の場なので呼び捨てにするのは避けておく。私は半笑いで素直な感想を述べたのだった。
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亜桜(プロフ) - 緋色さん» ありがとうございます(；▽；)更新頑張ります！ (2019年1月21日 19時) (
レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 - 続きが気になりすぎる！！！面白すぎてヤバイです！！更新頑張ってください！応援してます！！！！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: 076cc2dab4 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - twice MOMO，loveさん» 長編にも関わらず全て読んでいただけて本当に嬉しいです(；ω；) できる限り定期的に更新していきたいと思います！ (2018年12月11日 11時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
twice MOMO,love - とても面白いですっ！ いっきにすべてのお話し読みおわってしまいましたッ！ これからも頑張ってください！( v^-゜)♪更新お待ちしています！ 長文ひつれいしました (2018年12月10日 17時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます！！( ；∀；)がんばります！！ (2018年11月25日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2018年10月8日 12時
