Episode118 ページ19
Aside
日曜。私は朝からランク戦のために基地に向かった。そしてそれを済ませて、コツコツと廊下に足音が響く。
「亜桜やっぱつえーよな」
「米屋にはもう負けない」
入隊したばかりの頃から、米屋とは数え切れないくらいランク戦をしてきた。当時から勝ち負けを繰り返して、でも良い勝負ができる人物に変わりはない。
「No.2アタッカーだもんな今じゃ、オレも簡単には勝てなくなったし」
「前から簡単に勝たせた覚えないけど！」
隣にいる出水も口を開いて、少し皮肉を混ぜた発言をしてくる。
出水との実力差は入隊の時点では確かにあったが、断じて簡単に負けたことなどない。私と出水に実力差があるとすれば、もはやトリオン量ぐらいしかないだろうと私は本気で思っている。そういえば入隊した時から周りの人々を騒がせていたものの、何度負けたって一度もトリオン量が不公平だなんて思ったことはなかったなぁ、と不意に思った。
きっと、出水はトリオン量が普通だったとしても今と同じレベルまで這い上がってきただろうし。
「まー弾バカは変わらずつえーって感じで……っうわ！」
「あっごめんなさい！」
それは、米屋が曲がり角を曲がろうとした時だった。
「ほんとごめんなさ……ん？何だ陽介か」
「栞！」
「宇佐美ちゃん！」
米屋とぶつかりそうになった人物は、彼のいとこの宇佐美栞ちゃん。同い年のオペレーターの女の子だ。
「お〜〜亜桜ちゃん！」
彼女は笑ってひらひらと私に手を振った。「何か急いでた？」と米屋が問い、「お腹減ったからラウンジ行こうと思って」と宇佐美ちゃんが返した。
「あー、おれらも腹減ったし行かね？」
「お昼まだだしね、いーんじゃない？」
出水の提案に私も乗っかって、米屋も賛成してくれた。宇佐美ちゃんも混ざって、私たちは四人でラウンジに向かう。
「おーしゅーじ！奈良坂！」
「奈良坂？今日スナイパーの訓練ないの？」
「今日は夕方かららしい」
「へー珍しいね」
三輪と相席していたのは、同い年のスナイパー奈良坂透。そして私が奈良坂と軽く会話をしているうちに、米屋はちゃっかり三輪の隣に座る。
「奈良坂ー、そういやこの前佐鳥が訓練で世話になったって」
「佐鳥？ああ、あれか」
出水も出水で奈良坂に声をかけたと思えば、奈良坂の隣に座り始めた。結果的に立っているのは私と宇佐美ちゃんだけになる。
「アタシたちも座る？」
「そだね」
そして宇佐美ちゃんが米屋の隣に座り、私は向かい合うようにして出水の隣に座った。
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亜桜(プロフ) - 緋色さん» ありがとうございます(；▽；)更新頑張ります！ (2019年1月21日 19時) (
レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 - 続きが気になりすぎる！！！面白すぎてヤバイです！！更新頑張ってください！応援してます！！！！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: 076cc2dab4 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - twice MOMO，loveさん» 長編にも関わらず全て読んでいただけて本当に嬉しいです(；ω；) できる限り定期的に更新していきたいと思います！ (2018年12月11日 11時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
twice MOMO,love - とても面白いですっ！ いっきにすべてのお話し読みおわってしまいましたッ！ これからも頑張ってください！( v^-゜)♪更新お待ちしています！ 長文ひつれいしました (2018年12月10日 17時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます！！( ；∀；)がんばります！！ (2018年11月25日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2018年10月8日 12時
