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Episode053 ページ4

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その子は隠れもせず、私の正面に現れた。本当に何だこの子、相当実力に自信があるのか?ものすごいサイドエフェクトでも持っているとか……まあそんな話は入ってきていないが。


「……分かった、行くよ!」


タンっと私は地面を蹴り、勢いをつけてその子に向かった。弧月を構えて、正面から斬りかかると思わせての背後からの攻撃。


『トリオン供給機関破壊、勝者亜桜』


相手は訓練生なだけあって、即ベイルアウト。うーん、これでは十本戦っても私が一方的にいじめているような構図になってしまう。でも、手加減するなと彼に言われたし……


「今度はこっちから行きますよ!」


二本目が始まって、その子は先制攻撃を仕掛けてくる。訓練生の攻撃をかわせないはずもなく、かすり傷ひとつ負わず今度は私が仕掛けた。


「グラスホッパー!」


いつもと違う戦い方をしてみたら、少しは良い勝負になるのではないか。そう思った私はグラスホッパーを起動して、とりあえずいつもと同じように軽い傷を付けていく。


そしてトドメを刺すのではなく、真上に高く跳んだ。


「メテオラ!」


そこからメテオラを数発出し、相手がシールドでガードしたところをさらに集中攻撃でシールドを壊す。盾が無くなったその子の体に見事弾が命中した。……そう、弾で点を取るのはこの感覚だ。


.


「ストレート勝ちとか大人気ねーな」
「それ言わないで……」


結局、試合は私が全勝して終わった。ソファーに戻ると、出水にそんな文句を言われる。


「ありがとうございました」


彼の実力はまあ普通という感じだったし、その上負けても全然悔しがる様子は無かった。ボコボコにしてしまった私に軽蔑の目を向けることもなかったし、なぜランク戦を持ち掛けてきたのかは分からないままだ。私は申し訳なくなって、「全然!なんかごめんね……?」と謝っておいた。


「先輩。俺は烏丸京介です、覚えといて下さいね」


あと、と彼が加えて言った言葉に、米屋と出水は大爆笑した。


「戦ってたときの性格が、本来の先輩の姿……ですよね?」
「あ〜〜……バレた?」


げっと私は声を上げ、苦笑いした。まあボコボコにして楽しんでいた私を見られたわけだし、いい子のフリをするのは限界があるだろう。


「じゃあ……京介、私は亜桜A。よろしく」


私は京介に手を差し出して、握手をした。

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亜桜(プロフ) - 深未さん» つけてないですよ〜! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
深未 - 夢主ちゃんバックワームつけてないの?笑 (2019年12月18日 0時) (レス) id: cdb3fa391f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 霧月さん» そんなに嬉しいお言葉を頂けてうれしいです(T^T)続編更新致しましたのでそちらもよろしくお願いします! (2018年10月8日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - とても面白いです!!夢主ちゃんの性格も大好きです!!更新楽しみにしてます(≧∇≦*)大変だと思いますが、頑張ってください! (2018年10月8日 0時) (レス) id: 77a041f6c8 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - R.Oさん» ありがとうございます(T ^ T)がんばります!! (2018年8月22日 16時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜桜 | 作成日時:2018年6月15日 17時

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