Episode066 ページ17
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それから三輪とは結構話すようになって、始めは年上ばかりだったボーダーにも同じ年の子たちが多く入隊してきて。入隊してから一年が経って、顔見知りも増えた。ボーダーは訓練や任務が楽しいから大好きだったのだけど、気が付いたら大好きな人がボーダーの中にたくさん増えていた。
そんなある日のこと。
「え、何あれブラックトリガー？」
私は自分の隊室で声を上げた。なんの話か分からない太刀川さんと出水と柚宇さんは揃って首を傾げる。
「なんの話だ」
「あーえっと……なんか視えちゃったっていうか」
説明すると、私は今さっきサイドエフェクトで黒いトリガーが会議室に持ち込まれているのを視た。そこには城戸司令やその他の幹部の人たちが集まっていて、何やら深刻そうな顔をしていた。
「それはお前、極秘なんじゃないのか」
「……だったらやばいですよね」
サイドエフェクトの視覚については自分でコントロール出来るようになったので、以前の様に勝手に働いて何かが突然視えるようなことはなくなった。しかし、今回は久しぶりにそれが起こった。考えられる理由としては、トリオン反応が強すぎることだろうか。今までトリオン反応に関係なく周りのものは視えていたが、多少トリオン反応が強いものが優先される節はあったし。
「し、知らなかったことにしときます」
ハッキリ言って私のサイドエフェクトの視覚と聴覚を使えば、幹部の会議の内容を勝手に視ることくらいはできる。でもそれは明らかにルール違反なので、やってこなかった。今のは不可抗力で視えてしまったというか……
「そういやお前最近サイドエフェクト使うの目と耳ばっかだよな」
向こうに座っている出水がそう声を発する。私のサイドエフェクトの"視る"は望遠鏡より映像に近いので、視る=聴こえる、だ。視ているということは話していることまで聴こえている。だから目と耳はランク戦でよく使う。だけど嗅覚と味覚と触覚は本当に使わない。嗅覚は人より優れているので、雨や季節の嗅いを感じることなどはある。だけどトリオン体は無臭だし、実践では使い道が無いのだ。
「味覚と触覚はむしろ人よりマイナスだしね……」
トリオン体はまず口にものを入れないから、味覚が鈍くても問題がない。触覚も最初は斬られたことや弾が当たったことに気が付かないことを心配したが、トリオン体の設定をいじれば解決する問題だった。
「あってないようなもんだよ、残りの三つは」
もっと活かせればいいのになあと思いつつ、そう呟いた。
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亜桜(プロフ) - 深未さん» つけてないですよ〜！ (2019年12月18日 8時) (
レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
深未 - 夢主ちゃんバックワームつけてないの？笑 (2019年12月18日 0時) (レス) id: cdb3fa391f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 霧月さん» そんなに嬉しいお言葉を頂けてうれしいです(T^T)続編更新致しましたのでそちらもよろしくお願いします！ (2018年10月8日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - とても面白いです!!夢主ちゃんの性格も大好きです!!更新楽しみにしてます(≧∇≦*)大変だと思いますが、頑張ってください！ (2018年10月8日 0時) (レス) id: 77a041f6c8 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - R.Oさん» ありがとうございます(T ^ T)がんばります！！ (2018年8月22日 16時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2018年6月15日 17時
