Episode049 ページ50
Aside
「はあ！？オールラウンダー！？」
そう叫んだ出水をよそに、私は「うるさい出水今いいとこ」とコントローラーを握る。柚宇さんも私の隣に並んでテレビの画面を見つめていた。
「だから弾の使い方教えて欲しくてさ……っしゃ勝った！」
「うわあ〜〜、亜桜ちゃんなかなかやり手だね」
二つに区切られた画面のうち、私の方の画面にＷＩＮの文字が表示され、私はコントローラーを持ったまま両手を頭上に上げた。テレビゲームは基本ＲＰＧしかしないが、格闘も案外行けるな。
「お前本気で言ってんの？」
「本気本気。本気と書いてマジと読むくらい本気」
「腹立つから黙れ」
太刀川隊の隊室には、さっきまで太刀川さんと二人だった。でも太刀川さんが柚宇さんと出水を呼んだものだから、私と柚宇さんのゲーム大会が開催されてしまったわけだ。
「トリオン足りんのかよ」
「あれ言ってなかったっけ、私トリオン量そこそこだよ」
はあ？とまた出水は眉間にシワを寄せた。アタッカーだから目立ってこなかったが、出水のトリオン量が十二だとすれば私のトリオン量は八くらいで、微妙にあるという感じだ。
「それ上から中距離にらしろとか言われなかったのか？」
「性格がアタッカー向きだったらしくて何も」
私と出水が話しているうちに、柚宇さんは太刀川さんを捕まえて第二ラウンドを開始している。
「んー……まず、お前は弾どんな風に使うつもりなの」
「私考えるの苦手だから、弾道とかリアルタイムで考えるのはまず無理ね」
そもそも頭の問題で中距離戦闘員にならなかった私は正解だと思う。相手の動きを予測していくつもの弾道を設定するなんて、私が最も苦手とする分野だ。
「弾は相手の防御を崩したり行動範囲を制限したり、追加攻撃とかで使う感じかな。点取るのは孤月」
いつも戦り出すと感覚でやってしまうが、下準備や、計画を立てる段階は割と得意だ。いざ戦ってみると上手く行かない可能性ももちろんあるけれど、一応射手トリガーを使用しての立ち回りも想定済み。
「なるほどな……んじゃ、とりあえずバイパーは要らなくて、ハウンドはまだ先だな」
「え、何で？」
私がそう訊くと、バイパーは弾道の引き方が鍵になるトリガーで、感覚派の私には扱いづらい。そしてハウンドを使うなら先にアステロイドなどで弾自体に慣れてからのほうが良いという判断だった。
「で、今お前に要りそうなのはアステロイドとメテオラだ」
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亜桜(プロフ) - 百瀬さん» ご指摘ありがとうございます！固定夢主の名前を変換しそこねていたようで……大変失礼しました;;気付いたところから修正していきます。 (2023年1月5日 0時) (
レス) id: 8ae19fe800 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬 - 途中途中で名前が"紗雪"になってますよ〜！ (2023年1月3日 12時) (レス) @page47 id: 6aa4d6dc2c (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 柊那さん» ありがとうございます(´;ω;`)修正多めのマイペース更新で申し訳ないですが頑張ります！！ (2018年5月18日 13時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
柊那 - 面白かったです！続き楽しみてしてます。更新頑張ってください( -`ω-)b (2018年5月18日 2時) (レス) id: 6886eff87c (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 藤見日和さん» わざわざ有り難うございます！！わがままな作者で申し訳ないです（汗）必ず戻ってきます…！ (2016年11月24日 20時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2015年8月5日 16時
