【WT】ペーパー・ムーン【メモ帳】 (ページ23)

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nk「お前ホントよくやるな」

br「え〜？なにが？」

sm「こっちのクラスまで噂が聞こえてんぞ」

kr「つーかさぁ特進クラスなのにリア充とかおかしいだろ爆発しろ」

nk「まあBroooockとAけっこう先生からお目溢しされてるけどさ、来年はクラス離されんの確定でしょ。本当ザマァ」

br「はぁ〜？成績合わせてれば絶対またクラス一緒です〜」

kn「てかもう付き合ってるよね？ “アレ” で “ただの友達です” は通用しないでしょ」

nk「ぶっちゃけ告白した？」

Aとシャークんが委員会でいない日にみんなで集まってお昼を食べてたら、まあ詰められること詰めらること。

僕とAは、当たり前だけど学校中の噂になってた。まだ生活指導は入ってないけど、僕とAを見て感化されたらしいカップルが結構人前でスキンシップを取ったりしてて。まあ実を言うと担任の先生からやんわり注意はされたよね。

br「まあ告白ってか、毎日愛してるアピールはしてるよ」

kn「アレは愛してるアピじゃなくて猫っ可愛がりじゃね？」

nk「Broooockマジただのいい人止まりになりそう、Aちゃんの感覚とか分からんけど本気で付き合いたいなら一回区切った方が良いんじゃねーの」

br「ンえ〜〜〜……」

なんで僕Nakamuときんときにガチ説教されてんだろう。

お昼休みもそろそろ終わる時間。隣のクラスのきりやんと教室に戻る道中、そんなことをボヤいたら、きりやんは「知らねえ」「うるせえ」「文句言うな」しか返してくんなかった。

好き。……「好き」かぁ。

Broooockときりやんが歩くその前に、ちょうど渡り廊下に続く曲がり角からAの後ろ姿が現れる。

br「あ、A！委員会終わっ、……た、の、」

すぐさま気が付いて声を掛けたBroooockだったが、その笑顔は、すぐに顔に貼り付けただけのものになった。

『あ、Broooock！きりやんも』

振り返ったAの隣に居たのは、「ヤベ」みたいな顔をして、すぐさまAの腰に回していた手を引っ込めたシャークんで。

振り返るまではシャークんのもう片方の手を握ってたAの姿までが、Broooockの目にはっきりと焼き付く。

br「え、───」

キーン、コーンと鳴り響いたチャイムが、Broooockの声を遮った。