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2年ぶりに、ひとつのテーブルに向かい合って食事を摂る
ここだけ切り取ると、ほんま昔と変わらん錯覚を覚えてしまう
さらに綺麗になったなって気付いてまうやん
『突然職場に押し掛けてごめんな』
「んーん。照史くんに聞いたんだよね?
私こそ、、淳太に話さなくちゃいけないことたくさんあるよね……ごめん」
『いや、何も知らんくて、、今までほんま、ごめん』
ふたりして謝り合う気まずい空気
かと思いきや、「ふふ」と笑うA
『なんやねん』
2年ぶりの再会やぞ?もっとなんかあるやろ
「淳太変わらないね。ほっとする」
『はー?ほんまおまえは、、』
俺、事情はわかったけど、黙っていなくなったことに怒ってんのやけど
こういうとこや
こういうコイツのやわらかいところに俺は惚れとったんや
「淳太、ほんとにごめん。自分から会いに行けなくてごめん」
『うん』
「何にも相談しなくてごめん」
『うん』
「それから、えっと、、ひとりにさせちゃってごめん」
『ほんまやで』
そこまでひと息に言うと言葉に詰まらせてしまったようだった
『A、おかえり』
「………………ただいま!」
泣きながら笑うなや
もう怒る気なんて失せるやん
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作者名:そら | 作成日時:2020年2月10日 15時