Judge myself２……(赤) (ページ35)

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生活安全課.３５…side you ページ35

『サブマシンガンなんて担いで、どこに行かれるんですか』

息の呑んだ神山さんは、私の顔を見て、すぐにうつむいた。

その反応には彼の決心が見え隠れしている。

『………一人で、現場に入るつもりなんですか』

答えない

『一人で、行くつもりだったんですね』

その沈黙は、肯定と全く同じ意味だった。

『単独で潜入してどうするんですか。一人で情報を集めてくるつもりなんですか』

強く奥歯を噛み占める。

「……先ほど、辞表を書きました」

『えっ』

「そうすれば、もし私が行ったことで、仮に一般市民に犠牲者が出たとしても、理屈上は、警察の失態ではなくなる……まぁ、そういうふうには絶対にせえへんつもりですけど。それに、警察を辞めてさえいれば、もし私の身に何か起こっても、殉職にはならへんわけですから」

神山さんは、コートの襟元をちらりとめくった。

「無線機も持ってきました。だから、報告だけは、できます……ですから、期待しててください」

敬礼ではなく、小さくお辞儀をして、彼は背を向けようとした。

『待って』

私は思わず、そのコートの袖をつかんだ。

『待ってください……なぜ、そこまでするんですか』

愚かな問いであることは百も承知だった。