Judge myself２……(赤) (ページ3)

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SAT.３ページ3

翌日、SAT部隊長室で簡単な入隊式を終え、そのまま訓練に入った。

制圧ニ班の亀田巡査部長と神山さん以外は全員がSAT初入隊の巡査ばかりだった。十人を隊庭に一列に並ばせる。

「小隊長の神山や。日々の訓練についてこられなければ、結局はどこかの田舎の駐在所にでも行ってもらうほかなくなる。心して、この試験入隊特別訓練に取り組んでもらいたい。以上……では、重岡班長」

「はい」

俺はクリップボードを持って、一歩前に出た。

「まずは基礎体力。握力、背筋、懸垂、腹筋、腕立て。続けて立ち幅跳び、土のう運搬、砲丸投げ。午後からは百メートル、八百メートル、五キロ走を行う。時間があれば最後に、拳銃検定を行う。場合によっては明日に持ち越す。
何か質問は」

特になかった。

「では始める」

かつて自分もやらされた基礎体力テスト。こうしてみると、自分が出した数字も、決して悪くはなかったんやと納得できる。

ただ、やはり凄い奴は凄い。

特に今回は、上位５人と下位５人の差がはっきりと出てしまった。

中でも藤井流星、小瀧望。

この２人は並外れて成績が良かった。体力やなく、拳銃検定でも高い能力を示しとって、まるでSATに入るために準備訓練でもしていたのではないかと疑うほどの優秀さや。